新潟 初白星に結びついた3つの課題解消

スポニチ
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新潟 初白星に結びついた3つの課題解消

【元アルビ・梅山チェック】開幕から4節終わって未勝利だった新潟が甲府をホームに迎えた試合は2―0。これまでに浮かび上がった課題を改善し、「経験を生かす」とはどういうことかを示すような戦いぶりだった。

「安定したビルドアップ」と「攻撃イメージの共有」、そして「守備の強度」が課題であるとみていたが、3点とも見事に改善され、またそのことが今節の勝利に直結したのではないかと思う。

まず安定したビルドアップという点では、アンカーという形で1人で担っていたボランチを昨年同様の2人にし、CB(センターバック)のパスの選択肢を増やしたことで、相手は前からプレッシャーをかけることができなかった。またこれが、前線の選手がポジションを取る時間と、相手を見ながらプレーする時間をつくることにつながっていた。

攻撃イメージの共有については、どのエリアを取り、最終的にどこにラストパスを配球するのか明確に共有されていた。サイドの深い位置に進入し、それに対応するために下がったDFラインの手前、いわゆるセカンドラインといわれるマイナスの位置へ横からのボールを入れること。2つのゴールはそれをシンプルに物語っている。

そして最も効果的だったのは「守備の強度」。一般的にはコースを限定する人とその次を狙う人や、チャレンジ&カバーなどという言葉が日本では浸透しているように感じるが、ベストはチャレンジ&チャレンジである。最初の守備者が奪いきるという意識を感じる守備の強度。谷口のゴールにつながった伊藤のボール奪取がまさにそれであった。

試合の結果は勝ちか負けか引き分けしかない。しかし、このように改善を繰り返せるチームの成長が止まることはないし、その変化もサッカーの楽しみ方の一つではある。

●スポニチ

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