【プレビュー】昇格王手の新潟とプレーオフ進出に正念場の仙台が激突|Jリーグ
J1昇格を目前にするアルビレックス新潟とJ1昇格プレーオフ進出を目指すベガルタ仙台がチケット完売のデンカビッグスワンで激突する。 ホームの新潟はいよいよ6年ぶりのJ1復帰が目の前に迫っている。今節を含め残り3試合で3位のファジアーノ岡山とは勝点差『9』。この試合で勝てば無条件で2位以上が確定し、引き分けでも決まる優位な状況だ。
前節こそ、モンテディオ山形と引き分け連勝は止まったが、その前は4連勝を飾っており、チーム状態は良好。第37節・水戸ホーリーホック戦ではチームの絶対的司令塔・高木善朗が大ケガで離脱するアクシデントに見舞われたが、そこから選手たちはさらに団結力を高め、ここまでやってきた。何よりも今季の新潟の特徴は誰が出てもやりたいサッカーの質が落ちないこと。2列目の3人や1トップの人選は試合毎に入れ替わることが多いが、チャンスをもらった選手が結果を残している。
4連勝していた試合と山形戦の違いを挙げるとすれば、先制点を奪えているかどうか。その4試合では前半の内に先手を取れていたり、我慢しながら後半のチャンスで仕留められていたりと、主導権を握ることができていた。3万人以上が入る見込みの今節は、ホームの大声援の力も借りながら、先行する試合展開に持ち込み勝利と昇格をつかみ取りたい。
対する仙台は、J1昇格プレーオフに向けて正念場だ。現在はプレーオフ圏内ぎりぎりの6位に位置しているが、7位以下との勝点差は詰まっており、油断はできない状況である。
さらにチーム状態を見ても、伊藤彰監督が就任して以降、5試合を戦っているが、1勝1分3敗と結果は出ておらず、立て直せているとは言い難い。ライバルチームと比べれば、勢いやチームの成熟度で劣る部分があることは否めないだけに、まさにこの一戦は踏ん張りどころである。
特にこの2試合は無得点、複数失点で連敗中と攻守に改善点が多い。シチュエーションを考えても新潟がモチベーション高く、攻撃に出て来ることは予想できる。多彩な攻撃を誇る新潟に対して上手く守りながら、好機をうかがう準備を施しておきたい。
●DAZN
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