【J2第41節プレビュー】新潟がJ2優勝、横浜FCがJ1復帰を決めるには? 昇格プレーオフ進出、残留争いは…
新潟が横浜FCの“勝敗”を上回れば決着
年間42試合。長丁場のJ2が、いよいよ残り2節となった。10月15・16日に予定されている第41節で、アルビレックス新潟が2003年以来の優勝を決める可能性がある。
首位の新潟は現在、勝点81。2位の横浜FCは同77、3位のファジアーノ岡山は同72。岡山が残り試合を全勝(以下、“最大”)しても同78のため、優勝の可能性は新潟と横浜FCのみに残されている。
41節で新潟のJ2制覇が決まるパターンは3つだ。1つ目は15日の東京ヴェルディ戦での勝利。2つ目は同試合が引き分けでも、横浜FCが16日のツエーゲン金沢戦で引き分け以下。3つ目は、新潟が敗れても、横浜FCも敗戦すれば優勝が決定する。
一方、横浜FCがJ1復帰を決める可能性もある。J2は2位以内に入れば自動昇格、3位~6位は昇格プレーオフに進出する。
前述のとおり、勝点は横浜FCが77で岡山が同72。4位の熊本は67で、“最大”で73のため2位以内の可能性はない。
横浜FCのJ1昇格が決まるケースは2つ。16日の金沢戦で勝利するか、同試合で引き分け以下でも、3位の岡山が同日のブラウブリッツ秋田戦で引き分け以下になれば、横浜FCの2位以内が決まる。
また、6位以内を目ざす昇格プレーオフ進出は、11位のV・ファーレン長崎まで可能性が残っている。
現時点で、3位の岡山(勝点72)と4位の熊本(同67)以下は、5位の大分トリニータ(同66)、6位の徳島ヴォルティス(同59)、7位のベガルタ仙台(同59)、8位のモンテディオ山形(同58)、9位の東京V(同55)、10位のジェフユナイテッド千葉(同55)、11位の長崎(同55)という状況だ。
徳島と仙台が“最大”で勝点65のため、岡山と熊本、大分の5位以内は確定している。つまり“残り1枠”を6チームで争っている。
勝点55で並ぶ東京V、千葉、長崎の3チームは“最大”で61のため、徳島が16日に大宮アルディージャに、仙台が熊本に勝てば昇格プレーオフ進出の可能性は消滅する。
また、徳島か仙台が勝利し、山形が大分戦で敗れると、6位争いは徳島と仙台に絞られる。勝点の次に順位決定条件となる得失点差は、現時点で徳島が+14、仙台は+7だ。
ちなみに、徳島は6月18日の第22節・いわてグルージャ盛岡戦(0-1)以来、実に約4か月間、18戦無敗と好調を維持している。
なお、昇格プレーオフは上位チームのホームで、引き分け以上で勝ち上がりが決まるルールとなっている。そのため、6位以内が確定しても順位が決まるまでは“消化試合”にはならない。
残留争いもまだ決着はついていない。J2は20位以内で残留が確定。ただ、J3が6節を残していて、現在首位のいわきFCがJ2ライセンス申請中のため、21位以下でも残留の可能性は残る。
現在、“残留未確定”は、20位のザスパクサツ群馬(勝点39)、21位のFC琉球(同34)、22位の岩手(同34)の3チーム。群馬の勝点が41以上になると“最大”40の琉球と岩手は届かない。
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