【解析料理】新潟にCKから待望ゴール 獲得数はJ2最多67本 昇格のカギ握る成否
<明治安田生命J2:新潟2-0栃木>◇第9節◇10日◇デンカビッグスワンスタジアム
アルビレックス新潟にCKから待望のゴールが生まれた。ホーム栃木SC戦で2-0と無失点勝利。前半6分、MF高木の左からのCKをMFシノヅカが右足で合わせて先制した。CKにアシストが付いた得点は今季初、チームが好調だった昨年5月の大宮アルディージャ戦(高木→DF早川)以来だった。前半6分の得点も今季最速。早い時間帯にセットプレーで先制して試合を優位に進め、後半30分にはFW谷口が追加点を決める理想的な展開となった。
試合序盤、栃木の激しいプレスを受けたが、GK小島が加わりながら落ち着いて自陣からパスをつないだ。その圧力をかいくぐった先に有効なスペース。何度も敵陣ゴール前に攻め込み、前半だけで6本(後半2本)のCKを獲得した。今季は前節まで味方に合わないキックも散見されたが、この日はシノヅカの得点だけでなく、前半20分にDF舞行龍がMF島田の右CKを頭で合わせるなど追加点への期待も高まった。
新潟が今季獲得したCKはJ2最多の67本。敵陣深くまで攻め込んでいる証しだ。先制点については「セットプレー担当のコーチがしっかりと準備してデザインした形」と松橋監督。今後もCKの好機をどう生かしていくか。その成否がJ1昇格のカギを握る。【石川秀和】
●日刊スポーツ
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