【新潟】GK小島亨介で連勝だ! きょうホーム栃木戦で得意のフィード見せる
J2アルビレックス新潟のGK小島亨介(25)が今日10日のホーム栃木SC戦での「無失点勝利」に意欲を見せた。9日の聖籠町での最終調整では、1つ1つの動作を確認するように丁寧にボールをキャッチした。
2-1で逆転勝利した前節3日のアウェー熊本戦では守備範囲の広さを生かしたプレーで最少失点に抑え、終了間際には正確なフィードでFW鈴木孝司(32)の決勝点の起点となるなど攻守で存在感を示した。今季2度目の2連勝が懸かる今節も守護神が最後方からチームを鼓舞する。
攻守でアグレッシブにチームを支える守護神が、闘志をみなぎらせる。今季2度目の2連勝と、第5節ホーム甲府戦(3月19日、2-0)以来の完封勝利が懸かる一戦に向け小島は「相手の“矢印”がどこに向いているのかを把握し、状況に応じた声掛けをしたい」と言葉に力を込めた。
左すねのケガに悩まされた昨季は9試合の出場にとどまったが、今季は開幕から全8試合でゴールを守る。前節熊本戦では前半4分に最終ラインの背後を突かれ先制のネットを揺らされたが、その後は安定したセーブと優れた状況判断からの飛び出しでハイボールを処理し、ピンチを防いだ。「(飛び出して)自分がキャッチできれば相手の攻撃は1度終わるし、自分たちの攻撃につなげられる」と守備範囲の広さでチームを支えていくつもりだ。
得意のフィードも好感触を得ている。熊本戦、1-1で迎えた最終盤、相手守備網を抜け出したDF田上大地(28)に左足でピンポイントパスを送り、鈴木の決勝点を導いた。「空いているスペースや、フリーの味方を見逃さないよう、しっかりコミュニケーションを取ってプレーしたい」。
栃木とは3勝で並ぶが勝ち点1差上回る。新潟は試合をひっくり返せるだけの攻撃力があるが、優位に試合を進めるためにも先制点を奪われる展開は避けたい。相手のセットプレーを警戒する小島は「全員で球際の強さを見せながら、ゴール近くではファウルを多くしないことを意識させたい」と気を引き締めた。【小林忠】
■FW鈴木孝司は欠席
開幕の仙台戦で負った右膝のケガから戦列復帰し、前節熊本戦で決勝ゴールを決めたFW鈴木孝司(32)はこの日、クラブハウスには姿を見せたが、栃木戦に向けた前日調整を欠席した。詳しい説明はなかったが、松橋監督は「少し様子を見たい」と話した。
●日刊スポーツ
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