〈激戦のJ2〉アルビレックス新潟の序盤戦振り返り J1昇格へ!今後の戦いポイントは!?
サッカー明治安田生命J2リーグのアルビレックス新潟。 昨季は開幕13戦負けなしと開幕ダッシュに成功したが、今季は8試合を終えて3勝3分け2敗の5位となっている。 序盤戦の戦いを振り返るとともに、今後のポイントをアルビレックス新潟などで活躍した野澤洋輔さんと振り返る。
苦しんだ序盤… 開幕4戦未勝利
今季は昨季の主力が多く残る中のシーズンインとなった。 しかし、開幕前のキャンプで新型コロナウイルスの集団感染が発生。開幕後はその影響があったと野澤さんは指摘する。 野澤洋輔さん: 「開幕前にキャンプでクラスターが出てしまって、しばらく練習ができず、不安が残る中で開幕した。体力・コンディションの部分で90分を通して戦える体力がまだなかったのかなという印象」 Q.キャンプでの体づくりはそれほど重要 野澤洋輔さん: 「非常に重要。それができなかったわけなので、逆を言うと、体づくりができない中で、あれくらいのサッカーをやった開幕4戦はすごい」
アルベルト体制から松橋体制での変化は?
2シーズン続いたアルベルト体制から松橋体制へと舵を切ったアルビ。 松橋監督が常々口にしているのが“結果へのこだわり”。野澤さんはその意識がチーム内で芽生えつつあると話す。 野澤洋輔さん: 「“結果にこだわる”・“結果出そうぜ”というのが、みんなの意識に浸透して、一つ一つ球際の争い、積極性や切り替えの速さにつながっている」
5節・甲府戦で挙げた今季初勝利から3勝1敗と、上昇ムードに。その要因にあげるのが新戦力の台頭だ。 野澤洋輔さん: 「コンスタントに試合に出るメンバーは伊藤選手・イッペイシノヅカ選手、そこに松田選手。伊藤選手はクオリティーが高いし、ゲームの中でチャンスメイクができる素晴らしい選手。そこに個人の仕掛けができるイッペイ選手。非常に今までのメンバーの中にアクセントを出せる選手がマッチして入ってきているのはプラス。新戦力の活躍も結果に表れている」
リーグ戦はまだまだ長丁場 今後のポイントは?
2連勝で迎えた7節の千葉戦では、ロスタイム終了間際で失点し、勝ち点をとることができなかった。 野澤さんは長いシーズンでは、こうした試合から課題を見つけて学んでいくことが重要だと話す。 野澤洋輔さん: 「終了間際の失点も、試合をやっていたらある。集中して守っているつもりでも、声を出してやっているつもりでも、決められることはある。それをやられて学んでいくことは必要なこと。勝ちながら学ぶこともあるし、負けても今後生かせる負け方をしているので良くなっていると思う」
Q.千葉戦の後の8節・熊本戦では終了間際に鈴木選手が決勝ゴール 野澤洋輔さん: 「ポジティブに言えば、千葉戦は引き分けで終わるよりも、負けたから熊本戦の勝ち点3があるし、今後の大事なところで生かされるかもしれない」
序盤8試合を通して、“先制点”の重要性についても指摘する。 野澤洋輔さん: 「先制点は非常に重要。甲府戦で先制点がとれるようになったので、先制点の取り方・意識の持って行き方、その後の戦いも素晴らしい。ボールを握って相手にプレッシャーに来させて相手が来た裏をついて攻撃できている」
新戦力が活躍することで、激化するのがチーム内での競争。この競争によってチーム力の高まりが期待されるが… Q.チーム内競争も激しい 野澤洋輔さん:「選手たちは相当しんどい。出るのか出られないのか分からない状況で常に練習している。それがチーム力を高める一つのポイントなので、そこは自分が出ると常に思って準備をする」
最後に、J1昇格に向けた今後のポイントと注目選手を挙げてもらった。 野澤洋輔さん: 「先制点をとれるか、追いついたら2点目をとれるか。“点を取れるか”がポイント。そのためにはゲデス選手、鈴木選手、谷口選手がどれだけ点を取れるか。得点王になるくらいの選手がいないと、なかなか上にくっついていけないと思う」
J2順位表(8節終了時点)
【2022シーズン アルビレックス新潟 序盤戦の戦績】
1節△ 0-0仙台
2節△ 2-2大宮(得点:高木・イッペイ)
3節△ 1-1山口(得点:本間)
4節● 0-1秋田
5節○ 2-0甲府(得点:谷口・伊藤)
6節○ 3-2群馬(得点:谷口2・田上)
7節● 0-1千葉
8節○ 2-1熊本(得点:谷口・鈴木)
《 8試合:3勝3分け2敗 【5位】 》
●NST新潟総合テレビ
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