【新潟】藤原奏哉2連勝へ“勝つ”を一本釣り 前節マグロ獲得逃し「本当にゴールが欲しい」
J2アルビレックス新潟の海釣り愛好家、藤原奏哉(26)が2連勝に導く。26日のホーム・ザスパクサツ群馬戦に向け、チームはオフが明けた22日から聖籠町で練習を再開させている。今季初勝利となった19日の甲府戦(2-0)は定位置の右サイドバック(SB)でフル出場。守備では安定したプレーで無失点に貢献。攻撃時ではポジションにとらわれずに自由に動き回り、相手を惑わした。今節でも「いやらしさ」を全開に、攻撃の穴場スポットを見つけ出す。 藤原が縦横無尽にピッチを動き回る。22日、約1時間30分行われた練習に参加し、軽快な動きでコンディションの良さをアピールした。開幕から5試合は同じポジションを争うDF長谷川巧(23)との併用が続き先発起用は1戦おきとなっているが、「(起用は)監督が決めること。練習試合もあるので試合勘などの感覚は鈍らずにできている。調子はいい」と言う。
魚釣り好きの藤原。温かい季節は大物を狙い水面に糸を垂らす。昨春はFW小見洋太(19)とアジを釣った。釣り仲間のさらなる発掘への手応えも感じており、「(秋山)裕紀も(期限付き移籍先の)鹿児島で釣りをしてたみたい。温かい春が来たら再開したいな」。前節甲府戦はクラブパートナー山崎食品による「マグロサンクスデー」。試合のMVPに当たる「マンオブザマグロ(マグロ1年分)」獲得を目指したが、受賞は逆SBの堀米だった。「(釣り愛好家だけに)狙ってたのに釣り上げられなかった。やっぱりゴールが足りなかったのかな」と笑った。
ただ、試合中は真剣モード。守備では対峙(たいじ)する選手の自由を奪い今季2度目の無失点に貢献。攻撃時にはボランチ2枚の脇でパス回しに加わったかと思えば、FW谷口海斗(26)と並び左からのクロスに飛び込むなど、立ち位置にとらわれない神出鬼没な動きを繰り返した。「右でコンビを組んだ(松田)詠太郎はサイドに張って特徴を出すタイプ。その分どんどん中に入っていった。いい縦関係を出せた」。
ホーム連戦2戦目となる群馬戦へ向けて「連勝したい。あとは本当に(自分に)ゴールが欲しい。イメージはできている」。SBながら貪欲に得点を欲しがる藤原が、ゴールが取れるスポットを積極的に狙う。【小林忠】
●日刊スポーツ
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