J2アルビレックス新潟は第5節の19日午後2時から、デンカビッグスワンで甲府と対戦する。前節の悔しい敗戦を払しょくするには、結果を出すしかない。MF本間は「どんなにいいプレーをしても勝たないと意味がない」と必勝を期す。

新潟は3分け1敗で未勝利。いずれの試合もボール支配率、シュート数は相手を上回っているが、先制できていない。主導権を握るためにも、本間は「先制点が本当に大事。取りたい」と話す。

甲府は1勝2分け1敗。新潟を率いた経験もある吉田監督が復帰し、守備は前線から組織的にボールを奪いにくるが、攻め込まれると最終ラインに5人を並べて守備ブロックをつくる。

松橋監督は「陣形が整う前に(スペースを)突いていくのも一つの手」と言い、素早い切り替えからの速攻をポイントに挙げる。チームはキャンプから攻撃面を重視し、連係を磨いてきた。「積み上げはできている。あとは試合の中でどう出し切るか」とFW谷口。前節無得点だった攻撃陣の奮起が勝利の鍵を握る。

◆主将としてけん引、今季初勝利へ DF堀米

「困った時、苦しい時に言葉や姿勢で雰囲気を変えられる」。主将のDF堀米は、目指すキャプテン像を体現し、チームを今季初勝利に導く。

手痛い敗戦を喫した前節秋田戦後、敵地に駆け付けたサポーターに次節の勝利を誓い、チームメートには一つになって戦おうと語り掛けた。「ここを乗り越えられたら、かなり波に乗れるという予感がある。みんなで耐えよう」との思いを行動に移した。

3季連続の主将は「ミスターアルビレックス」こと、現強化部スカウト担当の本間勲氏が2010〜12年に務めて以来。堀米は17年の加入時は「2、3年活躍して移籍金を残して上に行く」と思い描いていた。しかし新潟への愛着は年々強くなり、今季で6年目。今は「J1でやりたい。それが新潟なら一番幸せ」と迷いなく話す。

互いに求めるレベルが高い今季のチームに自信があるからこそ、一つの結果で流れが変わると感じている。甲府戦をきっかけにするため、「自分が点を取れば盛り上がる。狙いたい」と語った。