[J2]好機つくれど初勝利ならず 山口戦後半に修正、本間が同点弾
[新潟1-1山口]ホーム開幕戦で今季初勝利を願った新潟サポーターからは、ため息が漏れた。再三好機をつくったが同点止まり。ホームデビュー戦のMF伊藤は「こんなにも素晴らしい雰囲気をつくってくれたのに勝ち点3を取れなかった。申し訳ない」と語った。
前半、アンカーMF高の脇のスペースをうまく使われた。前線からのプレスにずれが生じ、チームの重心が下がった。守備がはまらず攻撃もロングボールが増えた。
それでも「ハーフタイムに選手間で修正した」と伊藤。後半はパスのテンポを変えて相手のプレスを打開した。敵陣でのプレーが増えて高い位置でボールを奪えるようになり、カウンターで後半32分のMF本間のゴールにつなげた。
同じ引き分けだが、前の2試合と違い、ボールを保持して主導権を握るスタイルが発揮できなかった。その中でも選手が状況に応じたプレーを見せ、松橋監督は「評価している」と振り返る。
勝ち越す好機もあっただけに、伊藤は「こういう試合を勝たないとJ1昇格は見えてこないと痛感した。日々の練習で、最後の精度にこだわってやっていかないと」と気を引き締めた。
◆本間「負けなかったのも大きい」
後半にMF本間が今季初ゴールとなる貴重な同点弾を決めた。前節の2アシストに続き、チームに勝ち点をもたらした。
自陣で奪ったカウンターで前線に飛び出した。MF伊藤がドリブルで運ぶと、「欲しいタイミングでスルーパスをくれた」と、右足の絶妙なトラップから、冷静にGKとの1対1を制した。
「ゴール、アシストで貢献できているのはいい。これからも続けたい」と胸を張る。チームはいまだ勝利がないが、「難しい展開で負けなかったのも大きい。始まったばかり。改善してやっていきたい」と力を込めた。
●新潟日報
コメント