J2アルビレックス新潟は第3節の5日午後1時半から、デンカビッグスワンで山口と対戦する。勝ちきれず、開幕から2戦連続引き分け。主将のDF堀米は「この2試合、悔しい思いをした。一番大事なのは結果」とホーム開幕戦での必勝を期している。

前節大宮戦で2失点した反省から、山口戦に向けては、攻撃の組み立てや最終ラインのコントロールの意識統一を図った。一方、2得点した攻撃には手応えを得ている。

「チャンスは多く、うまくゲームを進められれば3、4点は入る」と堀米。今季初勝利には、松橋監督が「試合のイニシアチブ(主導権)を取るためには大きい」と言う先制点が鍵となる。

山口は前線からプレスを仕掛ける大宮と似たスタイル。新潟は前節同様、サイドを崩し、迫力を持ってゴール前に入りたい。DF千葉が「狙っている」と話すセットプレーにも期待が掛かる。

約1万人の観客が見込まれるホーム初戦で、欲しいのは勝ち点3だけ。堀米は「(試合中の)全ての判断は、勝つためを基準にしてやりたい」と語った。

◆FW谷口、ゴール奪取へ覚悟

開幕から連続出場しているFWとして、谷口は2戦連続引き分けの責任を感じている。だからこそ、ホーム開幕戦でのゴール奪取は絶対に譲れない。

「クロスやパスがゴール前に入ってくる回数が増えている」。2試合を終え、チームの攻撃面に手応えはある。ただ、大宮戦での2得点はいずれも中盤の選手で、悔しさは残った。

加入1年目の昨季は13ゴールを奪い、チーム得点王になった。要因の一つが体重増だ。武器であるスピードや俊敏性を高めるため、尻回りを中心に全身に負荷をかける筋トレを欠かさず、1年で約5キロ増加。家族から「体が大きくなった」と驚かれるほどで、今季も地道に続けている。

ゴールは得意の形だけでなく、「どんなボールでも決める」という信念がある。山口戦でもチームに初勝利をもたらすため、ゴール前に飛び込んでいく覚悟だ。「結果を出せるかが大事。自分の得点で勝利に貢献したい」と眼光鋭く語った。