J2アルビレックス新潟は第2節の26日午後1時から、NACK5スタジアム大宮で大宮と対戦する。開幕戦をスコアレスドローで終え、チームは今季初のゴールと勝利に飢えている。MF伊藤は「前節得点ゼロで責任を感じている。点を取らないと勝てない。シュートシーンを増やしたい」と語気を強めた。

降雪の影響で、オフ明けは福島県のJヴィレッジ、週の後半は聖籠町のクラブハウスで練習を行った。長距離移動もあったが、松橋監督は「全体的には(想定した練習が)できた」と語る。

昨季残留争いした大宮は、J1G大阪からMF矢島、J1湘南からMF三幸らが加わり、個の能力は高い。システムは新潟と同じ4-3-3が予想され、両サイドを大きく使った攻撃が特徴だ。

新潟は先制点を奪うため、ゴール前にどれだけ進入できるか。伊藤は「前線の選手が孤立しないよう距離感を大事にしたい」と、高い位置で連係するイメージを膨らませる。

練習では選手同士で厳しく求め合う声が飛び交う。MF星は「いい雰囲気で練習ができている。早く一勝したい」と意気込んだ。

◎アンカーで存在感・MF高

今季4-3-3を採用したチームにおいて、重要なポジションとなるのが中盤の底に位置する「アンカー」。仙台との開幕戦で役割を果たしたMF高は、「成長しながら勝利を求めていきたい」とやりがいを感じている。

攻撃の組み立てに関わり、前線と最終ラインをつなぐ。守備ではボールの回収、カウンターへのリスク管理、相手アタッカーのマークと仕事は多岐にわたる。それでも「整理してできた」と、仙台戦では攻守において存在感を示し続けた。

J1G大阪やJ2山口でも経験はあったが、本格的に取り組むのは初めて。意識するのは「動きすぎないこと」。イングランドの強豪マンチェスター・シティーでアンカーを務めるスペイン代表MFロドリらの映像を見て、ポジショニングの勉強を欠かさない。

「世界に比べたらまだまだ」と、23歳は常に上を見据える。山口時代に指導を受けた大宮の霜田監督に対しても「成長したところを見せ、勝ち切りたい」と闘志を燃やした。