J2ベストイレブンにアルビレックス新潟からリーグ最多6選手が選出
Jリーグの年間表彰式「2022 J2リーグアウォーズ」が14日行われ、J2リーグの優秀選手11人=ベストイレブンにアルビレックス新潟から、GK小島亨介選手、DF堀米悠斗選手、DF舞行龍ジェームズ選手、MF伊藤涼太郎選手、MF高宇洋選手、MF高木善朗選手の6人が選ばれました。受賞についての各選手のコメントと、記者との一問一答を掲載します。
◆GK小島亨介選手
ベストイレブンに選出していただき、とても嬉しく思いますし、光栄です。僕自身個人の目標として、42試合フル出場というところを掲げていた中で、それを成し遂げ、最終的にJ2優勝・J1昇格、そしてベストイレブンという形あるものに出来たことをすごく嬉しく思います。
―今シーズン、リーグ最少失点と最多得点という、どちらも本当に素晴らしい数字を残せたと思うのですが、小島選手は攻撃と守備、それぞれどんなところを自分なりに意識されてプレーされていましたか?
まず攻撃のところで言えば、しっかりチームのスタイルとして、ゴールキーパーも関わってポゼッションするというところがあるので、自分としてもそこは積極的に関わって、チャンスがあれば縦にフィードしたりして効率的に攻撃をすることを心がけていました。 守備面ではボールを持っている時間が長い分、後ろのリスク管理というところを常に集中してやっていました。それが最多得点、最少失点に少なからず繋がったんじゃないかなと思います。
―今シーズンフル出場で素晴らしいパフォーマンスだったと思うんですけれども、それまでの2年間かなりけがで苦しんで、それを乗り越えての受賞となりましたが、それも踏まえて今シーズンは小島選手にとって、どんなシーズンになりましたか。
とても充実していました。今までの2年間を振り返ると手術をして、長いリハビリ生活で苦しい時期が多かったんですけど、今年はけがなく練習も休むことなく試合にフルで出ることができたので、本当にたくさんの方々に支えられて成し遂げられたことだと思ってます。
―42試合フル出場ということで、けがもなく練習も休むこともなくというのは、並大抵のことではコンディションを保ち続けることができないと思いますが、今シーズンはどういうことが一番うまくいって、フル出場という形になったと思われますでしょうか?
難しいですね… 普段とあまり変わらない。というか、特に変えたこともなく、ただ自分としては無理をしすぎないというか。少し体に違和感があれば、少しトレーニングというか、自主練のメニューを少し減らしたりだとか、そういうちょっとした工夫はしていました。
―それは自分の中で考えて選択したということなんですか。
はいそうです。自分の判断でやってました。それがすごくうまくいった。結果的にうまくいきました。 ―来シーズンに向けての抱負を 今年フル出場することができて、やっぱ来年もそこは個人として目指していきたいですし、フル出場した中で自分の良さっていうのを出していければいいなと思ってます。
◆DF堀米悠斗選手
J2では初めてのベストイレブンというところで選出してもらい、すごく光栄です。 また選手間投票で、今年1年間ともに戦ったJ2の選手たちの中からこういう評価を得られたということはすごく嬉しく思います。
ー今年J2優勝、J1昇格で、春にはお子さんも誕生されたと思いますけれど、堀米選手にとってどんな1年だったでしょうか?
自分がアルビに来てから、降格してしまい、J2で5年目となりましたけど、本当に強い覚悟を持っていろんなことを犠牲にして、サッカーに対して真摯に打ち込もうと決めて臨んだシーズンだったので、本当にいろんなことがうまく回ったなと思いますし、そこに関わる多くの人たちの支えのおかげで、こういう素晴らしい結果を得られたなと思っています。
―新潟への移籍を決断した理由のひとつに、4バックの左サイドで勝負したいというところがあったかと思いますが、あらためて左サイドの面白さや、やりがいをどのように感じていまうすか?
やっぱり、攻撃でも守備でも非常に重要なポジションだと思いますし、特にビルドアップの部分では、相手からしたらボールを奪いにくるポイントだと思うので、そういうプレスをどうやってかいくぐって前線にいいボールを供給できるかというところは、ここ数年、本当にいろんな工夫をしながら、ポジショニングも柔軟に変えてプレーしてきたので、すごくやりがいというか、難しい分、楽しさとやりがいはすごく感じました。
―来季はどのようにアップデートしていきたいですか?
J1の舞台だと、やっぱり強度守備の強度だったり、個人個人の能力で高い選手がかなり多いと思いますので、現状に満足せずに、本当に全ての面でレベルアップしないと厳しい戦いになるなと思ってるので、しっかりといい過ごし方をして、キャンプからいい入りができるように意識高く臨んでいきたいなと思います。
―今回、新潟の選手がベストイレブンの中にかなり多く選ばれていますが、チームの総合力みたいなところもあるのかなと思いますが、主将としてこの結果についてどのように受け止められますか?
ローテーションしながら、いろんな選手が試合に出て、結果を出して…というふうに1年間たって戦ってきたので、まず選手たちの頑張りがあってJ1昇格・J2優勝があって、その上で選ばれてると思うので、チームメイトには本当に感謝したいですし、あらためてみんなで勝ち取った証だなと思います。
◆DF舞行龍ジェームズ選手
光栄です。嬉しいです。
―今シーズン、リーグの失点も最少でベストイレブンに選ばれましたけれども、ディフェンスラインの選手としてどんなところを意識していましたか?
リスクの管理です。 ―舞行龍選手は攻撃の起点にもなっていたと思うのですが、新潟らしいビルドアップ、新潟のスタイルというところで、どんなふうに感じていますか? ボールのテンポだったり、なるべく一番前につけることを意識しながらやってました。
―攻撃でも最多得点が取れたシーズンだったと思うのですが、あらためて来季に向けてどんなところを繋げていきたいですか?
そうですね。そこで得点いっぱい取れてよかったんですけど、もっと質上げて、ボールスピードだったり質だったり、そういうところを上げていかないと、J1で同じように得点が取れないと思うので、そういうところを詰めてやっていきたいと思ってます。
◆MF伊藤涼太郎選手
このような賞をいただけてすごい光栄です。来年、上のステージでも、このような賞を受け取れるようにいい準備をしていきたいなと思います。
―9ゴール11アシストと結果を出した1年だったと思いますが、ご自身として今シーズンをどのように振り返られますか?
チームとして掲げてきたJ2優勝を達成できてすごい嬉しいですけど、個人としてはまだまだ足りないものが多かったんで、それを生かして来シーズンに繋げたいなと思います。
―ベストイレブンに同じトップ下の高木選手も合わせて受賞となりました。チームの競争力の高さも伺えるのかなと思いますが、このチームの環境をどのように感じていましたか?
チームの環境は、すごく恵まれたチームに来たなっていう印象で、こうやってJ2で1位を取れるクラブに来たということを、これまで関わってくださった人たちに本当に感謝したいなと思っています。
―来シーズンに向けて意気込みをお願いします。
攻撃だったり、守備だったり、全てのところでさらにクオリティを上げて、来シーズンの舞台がすごい楽しみなんで、またチーム全員でいい準備をしたいなと思います。
◆高宇洋選手
まずは非常に光栄に思いますし、今年、自分に携わってくれた様々な人に感謝の思いを持って喜びたいと思います。
―今季はチームの最少失点にボール奪取などで活躍したと思うのですが、ご自身の中で自分自身、成長したなと思うところはありますか?
守備の部分は自分自身の中で武器だと思っているので、自信を持って今年取り組めましたし、そこのところもシーズン通して良くなってたなっていう印象もありますし。あとはやっぱり攻撃のところの質という部分で、ビルドアップだったりとか、そういう前への意識が本当に増えたなっていうのは自分で実感としてあります。
―来年はこういったところを伸ばしていきたいっていう、何か自身の目標みたいなのはありますか?
まずは自分の武器をもっともっと磨いて、『誰にも負けない自分の良さ』というのをもっともっと伸ばしていけたらなって思いますし、先ほども言ったように、攻撃のところの質っていうところも含めて、もっとボックスtoボックスの動きだったりとか、両ゴール前にしっかりと関わっていけるような、スケールの大きい選手になっていきたいなと思います。
◆高木善朗選手
この賞を受賞できて本当に嬉しいです。本当、皆さんに感謝してます。
―今シーズン、どのように振り返られますか。
本当に、チームメイトみんなに助けられて目標達成できたなと思っています。
―終盤ご自身のけがもあった中での受賞となりましたが、今回の受賞についてあらためて受け止めをお願いします。
僕のプレースタイルは、みんながいてこそ生きるものだと思ってるので、本当にみんなに感謝して来シーズン強くなって、けがから復帰したいと思っています。
ーあらためて来シーズンの意気込みをお願いします。
本当に、J2以上に厳しいJ1に行くので、自分自身もっともっと強くなって、復帰できるように。そしてチームとしても、いい結果が残せるように、みんなでいい準備したいです。
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J2ベストイレブンはほかに、DFヨルディ バイス選手(岡山)、MF長谷川竜也選手(横浜FC)、MF河原創選手(熊本)、FW小川航基選手(横浜FC)、FW高橋利樹選手(熊本)が選出されています。なお年間最優秀選手=MVPはJ2得点王の小川航基選手(横浜FC)が受賞しました。
●BSN新潟放送
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