〈J2アルビ〉悲願達成!J1昇格までの軌跡 “総力戦”で戦ったシーズン「一体感持ってやれた」【新潟】
今季、J2優勝・J1昇格を決めたアルビレックス新潟。その軌跡を振り返ります。 J1昇格へのシーズンが幕を開けたのは、今年1月。
【松橋力蔵 監督】
「ゴールに進む・ゴールを奪いたい、ゴール方向にプレーするのはサッカーの本質。そこはシンプルに突き詰めていきたい」
アルベル前監督のボールを保持するサッカーに「縦への意識を加える」と話した松橋力蔵新監督。
しかし、新型コロナウイルスの集団感染によりキャンプが一時中断するなど、万全の準備ができぬままシーズン開幕を迎えると、そこから4試合勝利なし。
リーグ18位に沈んだチームは第5節のホーム甲府戦からシステムを変更し、ボランチの枚数を増やします。するとパス回しにもリズムが生まれ、チームが安定。
この試合でシーズン初勝利を挙げ、その後、着実に勝ち点を積み重ねていったアルビは第15節の東京ヴェルディ戦で接戦をものにし、首位に立ちますが、ここで再び猛威を振るったのが新型コロナウイルス。続く町田戦ではスタメンを大幅に入れ替えることに…
しかし、ここに昇格へのヒントが隠されていました。
【アルビレックス新潟 営業部 野澤洋輔さん】
「小見選手・三戸選手と、若手を起用している」
町田には敗れたものの、この試合で躍動したプロ2年目の小見・三戸コンビが次の横浜FC戦で大爆発!3-0で首位を争う横浜FCを撃破したのです。
【アルビレックス新潟 営業部 野澤洋輔さん】
「1人の選手だけでなく、色んな選手を使っても、アルビのサッカーが体現できることを実証した試合」
誰が出てもやりたいサッカーを体現できる。長いシーズンを戦ううえでの大きな武器となりました。
【本間至恩 選手】
「残っているみんなが『絶対昇格する』と言ってくれた」
夏には本間選手が海外に移籍し、終盤には司令塔の高木選手がけがにより離脱。こうしたピンチの度にチームは結束力を強めていきます。 第38節の大宮戦では、途中出場の秋山が値千金のゴールを決め、今シーズン初の4連勝。
【松橋力蔵 監督】
「誰が出ても、それぞれの特長をしっかり出してくれれば、チームの大きな力になるし、誰が出ても活躍できるようなタイミングで選手を使ってあげたい」
そして、首位で迎えた第40節のホーム仙台戦。
【桶屋美圭アナウンサー】
「座席は一番上まで埋まり、スタジアムはオレンジ色に染まっています。きょうの大一番、サポーターは5年間の思いを拍手・声に乗せて精いっぱいエールを送ります」
悲願達成の瞬間を見届けようと、3万人を超えるサポーターがスタジアムに集まる中、伊藤選手の2ゴール。さらに途中交代の選手たちが見事なパス交換から3点目を奪い、見事J1への切符を掴み取りました。
【松橋力蔵 監督】
「本当にいい出会いができた。サポーターの方々ご支援いただいている皆さんに感謝の思いでいっぱい」
その後、19年ぶりのJ2リーグ優勝も果たしたアルビ。リーグ最多73ゴールを挙げた攻撃的なサッカーでさらなる高みを目指します。
【谷口海斗 選手】
Q.アルビはどんなチーム?
「一体感を持って、チーム全体が良い距離感というか、良い仲でやれて、でもその中にも激しさがあったので、それがこの結果につながったのかなと思います」
●NST新潟総合テレビ
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