【新潟】2003年以来2度目のJ2優勝持ち越し 堀米主将「シャーレを掲げJ1に向かいたい」

日刊スポーツ
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【新潟】2003年以来2度目のJ2優勝持ち越し 堀米主将「シャーレを掲げJ1に向かいたい」

<明治安田生命J2:東京V1-0新潟>◇第41節◇15日◇味の素スタジアム

首位アルビレックス新潟は敵地で東京ヴェルディに0-1で敗れた。勝ち点は81のまま。勝てば決まった03年以来2度目のJ2優勝は持ち越しとなった。それでも16日、勝ち点77の2位横浜FCがツエーゲン金沢に敗れれば、新潟の優勝が決まる。

試合は互いが攻め合う互角の展開となったが、後半13分に右CKを押し込まれ、その後、反撃のゴールを奪うことができなかった。最終節の23日はホームでFC町田ゼルビアと対戦する。ホームの大サポーターに勝利を届けて、来季J1に向かう。

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攻め込むもののゴールを奪えず、後半13分に先制される重苦しい展開。同20分にMF秋山、同26分にFWゲデス、MF星ら攻撃的な選手を投入して打開を図ったが、追いつくことができずに7試合ぶり黒星、今季8敗目を喫した。優勝が懸かる一戦に敵地に駆けつけた7000人超の新潟サポーターに勝利を届けることが出来なかった。今日16日、勝ち点4差の2位横浜FCが金沢に敗れれば、1試合を残し新潟の優勝が決まるが、DF堀米主将は「(ホームの)最終戦で勝ってシャーレを掲げ、J1に向かいたい」と話した。

互いにボール支配率を高めて敵陣に押し込むスタイル。J1昇格を決めた前節8日仙台戦で2得点を挙げたMF伊藤は「攻守で圧倒して勝つ」と意気込んでいた。だがチームは前半、ビルドアップでミスが目立ち、チグハグな攻撃が目立った。それでも後半は立て直し、同9分に右DF藤原がヘディング、0-1の同20分にはMF小見が左サイドを抜け出してシュートを放つなど最後までゴールを狙う姿勢は貫いた。堀米は「若い選手がこのような試合を経験できたことは大きい。次に生かして欲しい」と目線を上に向けた。

試合後のロッカールームで松橋監督は最後まで勝利を目指した選手たちをねぎらった上で、「勝ちに飢えているか試される試合だった。自信と過信は紙一重。そこにもう1回、しっかりと目を向けよう」と投げかけた。堀米は「あえて優勝を口にするべき。J1に向けてハードルを上げるタイミング。いい準備をしたい」と最終節、23日のホーム町田戦での白星締めを誓った。【小林忠

◆J2優勝争いの行方 首位の新潟は15日、東京Vに0-1で敗れ、勝ち点81のままでリーグ優勝の決定は16日以降に持ち越しとなった。それでも勝ち点77の2位の横浜FCが16日の金沢戦に敗れると、最終節を残して勝ち点4差となり、新潟のJ2優勝が決まる。

○…20、21年に新潟を率いた現J1東京のアルベル監督(54)が観戦した。試合後にはロッカールームを訪れ「20年から苦しんでいたみんながJ1昇格を決めたことをうれしく思う。来季、戦うことを楽しみにしている」と6年ぶりJ1復帰を祝福したという。堀米主将は「ベースを作ってくれた人。勝利を届けたかった」と目の前で優勝を決められなかったことを悔やんだ。そして「(来季)J1で勝つことが恩返しになる」と話した。また03年J1昇格時の監督だった反町康治日本協会技術委員長(58)も観戦に訪れていた。

●日刊スポーツ

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