【J2「抜け出し」】新潟、「我々の強み」松橋監督が語る“総合力”発揮で「J1昇格」がはっきりと見えた!「二十歳MF」の強烈先制点で甲府を撃破!
■首位・新潟はターンオーバーで甲府に勝利!
アルビレックス新潟が、一歩抜け出した。
J2リーグ第36節が9月14日に行なわれ、首位の新潟は14位のヴァンフォーレ甲府とのアウェイゲームに臨んだ。前節から中3日の連戦ということもあり、松橋力蔵監督はCBのトーマス・デンと舞行龍ジェームズをメンバー外とし、MF高木善朗とFW谷口海斗をベンチスタートとした。前節メンバー外の左SB堀米悠斗も、スタメンを譲っている。1トップには前節シーズン初得点を決めたアレクサンドレ・ゲデスが起用された。
スタメンを5人入れ替えたなかでも、新潟は前半のうちに試合を動かす。18分、4試合ぶりの先発出場となった二十歳のMF小見洋太が、左サイドの角度のないところから強烈な左足シュートを突き刺す。小見は4試合ぶりのシーズン4ゴール目だ。
1対0で迎えた後半開始から、松橋監督はMF三戸舜介、高木、谷口を起用する。選手のコンディションを考えた采配で、これが試合を決定づける。
64分だった。谷口が敵陣でパスカットすると、サポートした高木へつなぐ。その瞬間に、三戸が前線へ飛び出す。一気のスプリントで右サイドを抜け出すと、高木のスルーパスを受けてペナルティエリア内から右足を振り抜く。力みのない一撃がGKを破った。
81分に甲府FWウィリアン・リラに決められたものの、新潟は2対1で逃げ切った。
■新潟は得失点差でも優位
先発で起用された選手、途中出場の選手が決定的な仕事をするのは、今シーズンの新潟の優れた長所だ。試合後のフラッシュインタビューに応じた松橋監督も、「我々の強みですので、最後まで続けていきたいです」と語った。
2位の横浜FCがモンテディオ山形に敗れたため、勝点差は「3」に広がった。3位のファジアーノ岡山も徳島ヴォルティスに苦杯をなめており、こちらは勝点「8」差となっている。
3位の岡山が残り6試合に全勝すると、勝点は「81」だ。それに対して新潟は、3勝1分2敗で「81」にすることができる。勝点で並べば、得失点差が生きてくる。プラス32はリーグトップで、プラス17の岡山とは「14」の開きがあるのだ。
残り6試合のうち4試合はホームゲームだ。そして、デンカビッグスワンでは12勝2分3敗の成績を残しており、声出し応援のサポートを受けることができる。
「勢いや流れは大事ですが、そこに寄りかからず、僕らは一戦一戦大事にというスタンスでやってきたので、そこは変わらず、ブレずにやっていきたい」
甲府戦後、松橋監督はこう語った。指揮官はこれまでどおりのスタンスを強調するが、2017年以来となるJ1復帰がはっきりと見えてきた。
●サッカー批評Web
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