【新潟】新潟市出身の豊山「アルビには絶対に昇格してほしい」来場熊本戦でホーム2カ月ぶり勝利
新潟市出身の大相撲・豊山関(28=時津風)が8月20日、J2第32節、アルビレックス新潟-ロアッソ熊本が行われたデンカビッグスワンスタジアムを訪れ、トークショーとキックオフセレモニーを行った。20年11月に新潟とコラボ制作した浴衣に身を包み、「絶対、昇格。新潟のために!」と気合を注入。互いが攻撃し合った「がっぷり四つ」の好ゲームは、左MF小見洋太(20)のゴールで1-0で新潟に軍配。ホームでは約2カ月ぶりの勝利となった。
トークショー後、少しだけお話をさせて頂いた。「やっぱりサポーターの熱量がすごい」。相撲は6歳で始め、中学時代は野球部にも所属したが、サッカーも好きだったという。「小学生の頃はみんなで泥だらけになってボールを追っていた」。大のアルビファンでホームゲームには家族や友人と何度も訪れ、声援を送った。今でも試合結果は必ずチェックする。「場所中は夜遅くなるが、ネットで試合を見てますよ」と言った。イチオシは右DFながら今季ここまで4得点2アシストの藤原奏哉(26)。「あのポジションで3戦連続得点はすごいですよね」と感心しきりだった。
新潟の伝統である粘り強さや攻守の切り替えの速さに加え、攻撃的なサッカーが魅力と言う。「積み上げてきたものを継続し、深いサッカーをしている。ワクワクする」。松橋力蔵監督(53)が率いるチームはJ1自動昇格圏内の2位をキープしている。「土俵は違うが、ここまできたら勝ちたいという気持ちが強い方が勝つと思う。勝ちきってほしい」と同じ“勝負師”としてエールを送る。
名古屋場所は粘りの相撲で8勝7敗と勝ち越し。郷土愛がつまった浴衣を着用しての会場入りはクールビズが終わる秋場所までとなる。3年前の19年8月にスタジアムを訪れた際、秋場所では10勝5敗と勝ち星を重ねた。「今年も多くの刺激を受けたので、来場所はいい結果を残したい。アルビには絶対に昇格してほしい」。愛する新潟とともに、白星を先行させる。【小林忠】
○豊山…1993年(平5)9月22日生まれ、新潟市北区出身。相撲は豊栄市立葛塚小1年生で始め、4年生でわんぱく相撲全国大会3位。新潟市立光晴中では野球部に所属。相撲に専念するため、石川・金沢学院東高に進学し、3年時に全国総体ベスト8。東農大から時津風部屋に入門。幕下優勝1度、三段目優勝1度、敢闘賞1度。185センチ、178キロ。
●日刊スポーツ
コメント