【天皇杯】新潟今季最多4失点で初戦敗退 小見洋太一時同点弾も熊本の堅い守備破れず
<天皇杯:新潟1-4熊本>◇2回戦◇1日◇デンカビッグスワンスタジアム
J2アルビレックス新潟はJ2ロアッソ熊本に1-4で大敗し、初戦の2回戦で姿を消した。
0-1の前半11分、FW小見洋太(19)がMFシマブク・カズヨシ(22)のラストパスを右足で決めて試合を振り出しに戻した。だが同25分、ビルドアップのミスから勝ち越されると後半21分、同43分と失点を重ねた。5月29日のリーグ第19節、ホーム山形戦(3-0)からスタメン総入れ替えで臨んだチームはFWゲデス(28)のポストプレーを起点に何度か好機を迎えたが、ゴールが遠かった。
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新潟は1点を追う前半11分、FW矢村健(24)、シマブクとつないだボールを最後は小見が右足で流し込み、同点弾を奪う。だが、同25分にミスから勝ち越しゴールを献上。終盤はFW谷口海斗(26)、MF高木善朗(29)、MF松田詠太郎(21)ら攻撃的な選手を投入したが、結果が出なかった。
熊本の堅い守備に苦戦した。前半、最前線に入ったゲデスが相手センターバックの執拗(しつよう)なマークを受けながらもサイドにパスを散らし、今季公式戦初先発のシマブク、小見らが両翼から好機をうかがう。ただ、敵陣に押し込む回数は少なく、シュートに持ち込んでも、ゴール前で人数を掛ける相手守備陣にはね返され続けた。
ボール支配率を上げた後半は同17分にMF島田譲(31)の縦パスに反応した小見が左足で狙ったシュートは枠の上。チャンスを逃すと、同21分にダメ押し弾を奪われる。その後もミスから突き放され、今季公式戦最多の4失点で敗れた。
リーグ戦19節の山形戦からスタメンを総入れ替えし、フレッシュなメンバーで挑んだ。松橋力蔵監督(53)は前日の5月31日、「これまで出場機会の少なかった選手を多く起用する。結果を残して欲しい」と奮起を期待した。右DFで先発の長谷川巧(23)も「推進力を生かした攻め上がりを見せたい」と意気込んでいた。ただ、敵陣の深い位置まで攻め込めず、クロスを上げる回数は少なかった。
敗れはしたが、戦う姿勢は示した。この日の悔しさは次のリーグ戦20節、アウェー徳島戦(4日)でぶつける。【小林忠】
●日刊スポーツ
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