【J2第17節プレビュー「6ポイントマッチ」】3位・ホーム新潟を苦しめるコロナ…オプション「4-4-2」で“盤石戦力”の2位・横浜FCを返り討ちにできるか?「J1昇格争い」の上位対決!
■新潟はベストメンバーを組めるのか?
J1昇格レースの前方を走る2チームが、5月21日のJ2第17節で激突する。 3位・アルビレックス新潟と2位・横浜FCだ。
ホームの新潟は前節のFC町田ゼルビア戦で、9試合ぶりの黒星を喫した。通算成績は8勝5分3敗の勝点29で、首位から3位に後退した。
今節は得意のホームゲームだ。ここまで7勝1分と22クラブで唯一無敗を誇っており、得失点差もプラス10を稼いでいる。
懸念材料は新型コロナウイルス感染症による選手の離脱だ。11日に選手1名、12日に選手3名、14日に選手1名の陽性診断が公表された。15日に行なわれた町田戦では、CB田上大地、セントラルMFの島田譲と秋山裕紀、2列目の本間至恩、松田詠太郎、高木善朗、FW矢村健らがメンバー外だった。
横浜FC相手にどんなメンバーで臨めるのかは、試合当日まではっきりとしないところがある。そのなかで実現可能なオプションがるとすれば、町田戦の終盤に見せた4-4-2だろう。3月中旬に追加登録されて出場4試合のアレクサンドレ・ゲデス、8試合ぶりの出場となった鈴木孝司を前線に並べ、基本布陣の4-2-3―1から4-4-2へ変更したのだ。2列目の左サイドではプロ2年目の小見洋太も途中出場し、瞬間的なスピードを生かした突破でチャンスメイクをした。
4-2-3-1のシステムで鈴木(またはゲデス)を最前線に置き、1トップで起用されてきた谷口海斗を2列目のサイドへスライドすることもできる。ここまでチームトップの5得点を記録している谷口は、2列目からゴール前へ飛び出す動きもスムースだ。攻撃の迫力が低下することはない。
松橋力蔵監督のマネジメントが注目される。
■横浜FCは多彩な組合せが可能だ
一方の横浜は、前節の徳島ヴォルティス戦で6試合ぶりの勝利をつかんだ。2試合ぶりに先発した伊藤翔が先制点をあげ、後半にはガブリエウが追加点をゲットした。後半アディショナルタイムに失点したものの、2対1で逃げ切っている。 通算成績は9勝5分2敗で、勝点32の2位だ。10勝2分4敗のベガルタ仙台と同勝点で、得失点差で首位を譲っている。
横浜は守備的なポジションを広くカバーする高橋秀人が、右足首ねん挫で全治6週間の負傷離脱となった。その一方で、3月26日の6節で負傷した齋藤功佑が、徳島戦の後半に途中出場している。徳島戦ではCBガブリエウも、6試合ぶりの先発でフル出場した。
そもそも戦力は分厚い。3バックは全16試合に先発出場している岩武克弥を軸に、中村拓海、ガブリエウ、亀川諒史、中塩大貴、和田拓也らで構成されてきた。ウイングバックは右ならイサカ・ゼイン、亀川、山下諒也、左なら武田英二郎、亀川、山下、高木友也だ。
セントラルMFは全16試合出場の手塚康平を軸に和田、安永玲央、高橋らが起用されてきた。高橋の離脱は痛いが、齋藤が鮮烈に戻ってきたのは大きい。
1トップと2シャドーの組合せも多彩だ。小川航基と伊藤は1トップと2シャドーのどちらにも対応し、左シャドーは長谷川竜也の定位置だ。彼ら3人に加えて、サウロ・ミネイロや渡邉千真も選択肢になる。
アウェイではここまで2勝4分1敗と、勝点を伸ばしきれていない。勝てば勝点差を「6」に広げることができ、負ければ勝点で並ばれる今回の新潟戦は、J1昇格レースを左右する6ポイントマッチだ。21日14時のキックオフが待たれる。
●サッカー批評Web
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