【解析料理】8得点鈴木孝司の奮闘 アウェーでも9勝7分け5敗と白星を先行/新潟総集編2
<アルビレックス新潟 解析料理:22年総集編(2)>
MVPは選べない-。今季のアルビレックス新潟は全員サッカーでJ2優勝を飾りました。史上初めて2桁得点者なしでの優勝。松橋力蔵監督(54)は「全員が戦力」と27人をピッチに送り出し、今季リーグ最多20人が得点を決めました。「全員がMVP」かもしれませんが、日刊スポーツでは「アルビレックス新潟 解析料理」の22年総集編として各賞(5人)を選出。第2回はFW鈴木孝司(33)です。
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鈴木は敵地で勝負強さを発揮した。けがに苦しみながらもリーグ21位タイの8得点。全てアウェーでの記録だった。今季のアウェー限定の得点ランキングを出すと、J2得点王を獲得した横浜FCのFW小川(11点)に次ぐ2位に急浮上。チームが苦戦していた敵地で固め打ちを決めた。
チームは前半戦でホーム10戦無敗(9勝1分け)を誇りながら、アウェーでは3勝5分け3敗と思うように勝ち点を伸ばせずにいた。後半戦に突入した6月26日のアウェー横浜FC戦で完敗。7月6日の千葉戦ではホームの連勝が10でストップした。そして迎えた夏場のアウェー2連戦。ベテランFWが2試合連続2ゴールでチームを救った。
その後はホーム、アウェーと転戦する中、さらに鈴木はアウェーで2戦連発。最終的にホームで16勝2分け3敗と圧倒し、アウェーでも9勝7分け5敗と白星を先行させた。90分フル出場なら何点決めるかを算出した「得点率」は0・72点で、J2得点王の小川(0・68点)を上回った。ホームでも鈴木のゴールを見たかったが、今季1度も連敗がなかったのはアウェーで勝負強さを見せた33歳FWの奮闘が大きかった。【石川秀和】
●日刊スポーツ
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