「堅い守備とゴールの意識を共有」昇格・優勝のアルビレックス新潟の強さを分析
1試合を残して19年ぶりのJ2リーグ優勝を決めたアルビレックス新潟。 なぜ、アルビは強かったのか!今シーズンを象徴する数字に注目し元アルビの梅山修さんに強さの訳を聞きました。
【梅山修さん】
「まずはそのゴールに向かう姿勢。これ当たり前のようで去年、一昨年のアルビレックスにちょっと薄まってたところなんで、そこが力強く打ち出されたっていうのが大きな変化かなと」
そう話すのは元アルビの梅山修さん。 ゴールへ向かう姿勢、さらに攻撃のスピードアップもリーグトップを誇る攻撃力につながったといいます。
【梅山修さん】
「実際ゴールを奪ってるのは早く攻めたとき。奪った得点の大部分それじゃないかなと思うんですね。」
それを実現させるためチームでは日々ゴールへ向かう意識の共有を図っています。
【梅山修さん】
「チームとしてこうするんだというのがあるから、誰が出ても背後を突く意識があって、走る人も(背後を)狙ってるし、そこに(ボールを)出す人も狙ってるというのが今季の強みだと思う」
また今季、得点したのはゴールキーパー以外の選手26人中20人。
現在のJ2得点ランキングでは、上位11位までにアルビの選手はいません。
つまり、特定のストライカーに頼った攻撃ではなくチーム全員が同じ意識でゴールに向かえているため、「誰が出ても強いアルビ」を体現できています。
強さの秘密は固い守備にもあります。失点数の少なさはここまでリーグ2位です。
【梅山修さん】
「平均するとボール保持率が60%だから、試合の6割はボールを持ってるわけで相手が持ってるのは4割、その4割からしか相手の得点は生まれないという時間の問題が一つ。そしてもう一つは失った瞬間そのエリアでまた奪い返してる、ゴールに近づけてないっていうのがもう一つの要因かなと」
【高宇洋選手】
「チーム全員がしっかりと守備意識をもって今年もっている中でハードワークも出来ていますし、しっかり運動量もって相手よりも走る、最後やられそうな時でも身体を張るっていう基本的な部分でもしっかりと今年はべースが上がっているなと」
この高い得点力と強靭な守備力は、アルビを2年間指揮したアルベル前監督が植え付けたものでもあります。
【梅山修さん】
「何があっても蹴らないで繋ごうっていう、リスクを冒してでも積み上げを今つくるときだっていうことを経てきたと」「ちゃんと我慢の時期を、信念で乗り越えてきたというプロセスがあっての今じゃないかなと思う」
成熟期間を経てJ1昇格、そしてJ2優勝という最高の形で花を咲かせたアルビ。 23日の最終節、アルビの強さを発揮し、有終の美を飾ることはできるでしょうか。
●BSN新潟放送
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