「最高のパフォーマンスができるよう、最高のピッチを作る」アルビレックス新潟の“足元”を支えるスタッフ
アルビレックス新潟は今シーズン、ホーム・ビッグスワンでの19試合の戦績が【14勝2分け3敗】と大きく勝ち越しています。そのビッグスワンの整備を担当し、文字通り『足元から』選手を支えてきたスタッフも『運命の一戦』に向け準備万端です。
午前7時。静まり返ったデンカビックスワンで始まったのは、ピッチの芝刈りです。広いピッチを黙々と往復し、芝を刈っていきます。
【ピッチ整備を担当する「グリーン産業」 近藤一さん】
「(芝の)長さはチームによって戦術もあると思いますけど、重要になってくると思います」
6年前からピッチの整備を担当している、グリーン産業の近藤一(こんどう・はじめ)さんです。
【グリーン産業 近藤一さん】
「お客さんや見ている人たちも、綺麗ということが当たり前というところなので、期待に応えられるように、常に綺麗にしないといけないなと意識はあります」
上からピッチを見ると、きれいな縦じまラインが… 芝を刈りながら倒すことで、芝の向きを変え、見た目の色の変化を付けていきます。 『ピッチの美しさ』は見た目はもちろんのこと、試合の行方を左右する重要な役割も担っています。
【グリーン産業 近藤一さん】
「副審の方が模様が綺麗に付いた方がオフサイドの判定の基準になっているそうなので、ゼブラ柄は濃くはっきりと、まっすぐ出せるようには意識してやっていますね」
一方で、ピッチの中へ入ると至る所に傷や凹みが…
【グリーン産業 近藤一さん】
「9月は6試合あったんですよ。Jリーグが4試合と、国体・ユースが1日2試合あって、1か月に6試合あったんで、結構ボロボロになっちゃって」
傷ついた芝を張り替えるのも大切な仕事です。傷んだ部分は特別な器具を使って六角形にくり抜きます。
【グリーン産業 近藤一さん】
「もったいないですけどね」
ピッチに穴が開いてしまいました。 向かったのはスタジアムの外。この場所ではピッチと同じ条件で芝を育てています。 ここから、きれいな新しい芝生を同じ形にくりぬいて持っていき、ピッチに空いた穴に…入念に足で踏みしめて修復が完了です。
【グリーン産業 近藤一さん】
「気を付けていることは、高さが平らになっているかどうか。出っ張ってたり凹んでたりすると、つまづいたりすると危ないので、最後に踏んでみて見るようにしています」
選手の安全を守り、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように… 近藤さんが整備したピッチが、アルビの快進撃を“足元”で支えてきました。
【アルビレックス新潟 三戸舜介選手】
「ボールが止まる芝生だったらすごくドリブルしづらいですし、ビックスワンはやりやすいなというのはすごく感じます」
悲願のJ1昇格はすぐ目の前。近藤さんは8日の仙台戦に向け、準備は万端です。
【グリーン産業 近藤一さん】
「最後、アルビが最高のパフォーマンスができるように、最高のピッチを作って待っていようと思います」
●BSN新潟放送
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