悲願のJ1昇格へ王手! キャプテンの堀米悠斗選手が語る熱い思い アルビレックス新潟
…熱いプレーの原点にあるものとは?
J1昇格に王手をかけるアルビレックス新潟。J1昇格を逃した昨シーズンの最終戦終了後に「応援したくなるようなチームになりたい」と危機感を語ったキャプテン堀米悠斗選手に迫ります。 献身的な守備、攻撃のスイッチを入れるパス…堀米悠斗選手です。
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「誇りを持って新潟でプレーするためにも、J1という舞台は絶対に必要」
悲願のJ1昇格へ。熱いプレーの原点にあるものとは…。 堀米が新潟に加入したのは、チームがJ1にいた2017年でした。
<入団会見での堀米選手(当時22歳)>
「北海道コンサドーレ札幌から来ました、堀米悠斗です」
育成組織から所属した札幌を出て、完全移籍でやってきました。しかし、この年、新潟はJ2に降格。退路を断って故郷から新潟へ移籍した堀米にとって複雑な思いがありました。
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「難しい状況に対して逃げることはしたくないというか…。やっぱりJ1にこのクラブを戻さないと“何しに来たんだ”というのが自分の中でもあったので」
しかし、J2降格前後の新潟は毎年のように監督が代わって腰を据えたチーム作りができず、結果も伴いませんでした。
「見ていて応援したくなるようなチームになりたい…」
おととし、スペインの名門バルセロナの育成組織で指導経験のあるアルベル監督が就任。堀米はキャプテンに就任します。 アルベル体制2年目の去年は、開幕から13試合負けなしとJ2を席巻。しかし、シーズン中盤以降に失速し、昇格に届きませんでした。シーズン最終戦終了後、堀米はサポーターに次のように心情を語りました。
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「僕は本当にいま強い危機感を覚えています。応援されることが当たり前じゃなく、見ていて応援したくなるようなチームになりたいと思います」
今シーズンの新潟は去年コーチを務めた松橋力蔵監督のもと、スタートを切りました。
【アルビレックス新潟 松橋力蔵監督】
「もっと攻撃的にダイナミックな部分を(選手に)伝えていきたい」
ことし1月に始まったキャンプでは新型コロナウイルスの集団感染が発生して心配されましたが、新潟は開幕5試合目に初勝利を挙げると、順調に勝利を積み重ねていきます。 ことしのチームの強みは…
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「誰が出ても同じ絵を描きながら…」
【アルビレックス新潟 高木善朗選手】
「誰が出ても勝てているところが…」
“誰が出ても活躍できる”チーム。象徴的な試合が5月の横浜FC戦です。三戸舜介と小見洋太。成長株が活躍し、上位決戦を制しました。若手の活躍に、キャプテンは…
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「J1の舞台でどれだけできるのか試したくて仕方ない。将来有望な若手のためにもなる」
堀米のプレーにも変化が…。サイドバックでコンビを組む藤原が指摘するのはパスの方向です。
【アルビレックス新潟 藤原奏哉選手】
「(堀米は)前へのパスの本数がすごい増えたんじゃないかな」
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「そこは唯一、力さん(松橋監督)から言われているので。バックパスよりはできれば前を向くというのは、ことしは意識している」
J1…そこは新潟のいるべき場所
ことし8月のアウェー・栃木戦。声出し応援が解禁されました。サポーターの大声援を得て見事勝利。久しぶりの温かい声援に堀米の脳裏にはある場面が蘇りました。5年前、J2降格が決まった瞬間です。
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「(最終戦で)試合には勝ったけど降格が決まって、それでも歌い続けてくれた。声出しが解禁になって、あの時を思い出したというか、あらためてこのクラブがいるべき場所はJ1だと再認識させられました」
日本のトップ・J1。そこは新潟のいるべき場所…。 それでもJ1は簡単には届かない場所です。9月18日の水戸戦で高木善朗が右ひざ前十字靭帯を損傷。J2降格初年度に移籍してきた高木はいまや新潟を象徴する選手です。 次の大宮戦でサポーターが掲げた高木の背番号「33」。高木をJ1へ連れていく。決意は一層強くなりました。試合は途中出場の秋山が新潟での初ゴールを決めて今季初の4連勝。J1に王手をかけました。
【アルビレックス新潟 松橋力蔵監督】
「高木の魂がみんなに乗っかったんじゃないかなと思います」
【アルビレックス新潟 堀米悠斗選手】
「誰かのためにという思いが強くなるほどいつも以上のパワーが出ると思う。自分たちが勝ち続けることによってJ1昇格をつかみ取りたいですし、ほかのチームに頼らずに自分たちでつかみ取りたい」
新潟に来て6年。ここで「証」を残す。熱きキャプテンが悲願のJ1昇格へ導きます。
●TeNYテレビ新潟
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