【プレビュー】舞台は大観衆のビッグスワン。昇格目前の新潟と残留誓う大宮が火花を散らす|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J2リーグは9月24日と25日に第38節の11カードを開催。デンカビッグスワンスタジアムではJ1昇格を目指すアルビレックス新潟と残留を誓う大宮アルディージャが激突する。
首位のアルビレックス新潟と19位の大宮アルディージャがオレンジに染まるデンカビッグスワンスタジアムで激突する。昇格と残留。残り5試合で目指すモノは正反対であるが、勝点3が必要な状況であるのは両者ともに共通しているだけに隙のない90分になるはずだ。
ラスト5試合の時点で首位に立つ新潟は、悲願のJ1昇格に向けてカウントダウンの段階に入ったと言っていいだろう。3位のファジアーノ岡山とは勝点差は『8』。圧倒的優位な立場にいる状況に疑いはない。
終盤戦に入ってもチーム状態は盤石で9月初戦となった第34節・大分トリニータ戦こそ敗れたが、そこから現在は3連勝中。3試合ともに複数得点を挙げている得点力と今季一度も連敗がない安定感は際立っている。
今節に向けては8月以降、CBの位置で絶対的な存在感を示していたトーマス・デンがオーストラリア代表に招集され、チームの司令塔・高木善朗が前節に負ったケガの影響で不在と攻守それぞれの要を欠くこととなるが、代わりを担うべくタレントは多く存在。総力戦でここまで勝点74を積み上げて来たチームに不安は見当たらない。このタイミングでチャンスをもらった選手が奮起しない訳がない。
さらに、今節から入場者数の制限も緩和され、今季最大のファン・サポーターがビッグスワンに訪れることが確実である。声出し応援も認められており、最高の雰囲気の中で戦える。高い勝率を誇るホームで今季初の4連勝を飾り、J1にまた1歩近づきたい。
対する大宮は、残留争いの渦中にいるが、チーム状態は今季で一番よい状態にあると言える。前節までの3連戦を2勝1分と無敗で乗り切り、勝点7を獲得。降格圏との差を5ポイントに広げた。
攻守両面でチーム全体の共通意識が高まってきた様子で、ようやく今季途中に就任した相馬直樹監督のスタイルが浸透してきた。コンパクトな陣形での激しい守備とボールを奪ってからの素早い攻撃はポゼッションスタイルのチームとの相性がよく、夏場に入ってからは上位陣に対する勝率も高い。今節は首位・新潟のホームに乗り込んでの戦いとなるが、十分に番狂わせを起こせる要素は整っている。
その中でも中野誠也が調子を上げてきており、現在、2戦3発中。今季はケガに苦しんでいたストライカーが目を覚ましつつある。さらに、プロ入り後、新潟との相性はよく、大宮加入1年目の昨季は、対戦した2試合ともでゴールを挙げており、今節もゴールの期待が高まる。
昇格目前のチームから勝点を奪って帰って来られれば、それは大きな自信となる。9月ラストをよい形で締めくくり、残留争いが佳境を迎える勝負の10月につなげたい。
●DAZN
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