「右膝靭帯損傷」で離脱の高木善朗のためにも…首位・新潟「J1自動昇格」へ「2列目のタレント」たちがチーム牽引!「絶対に負けられない」2位・横浜FCは「目下断トツ得点王」小川航基にかかる期待!!【J2第38節プレビュー「決戦の日曜日」】
■首位・新潟はシーズン初の4連勝を目ざす
9月24日、25日に開催されるJ2リーグ第38節。勝点74で首位に立つアルビレックス新潟は、25日のデーゲームで19位の大宮アルディージャと対戦する。今シーズン初の4連勝を目ざす一戦だ。
松橋力蔵監督が指揮する新潟は、主力をふたり欠く。CBトーマス・デンとMF高木善朗だ。
トーマス・デンは岡山のミッチェル・デュークと同じく、オーストラリア代表に招集された。代わってCBの選択肢となるのは田上大地、千葉和彦、早川史哉らで、トーマス・デンが戦列を離れていた7月までは彼ら3人と舞行龍ジェームズで最終ライン中央を形成してきた。コンビネーションを含めて不安はない。
高木は前節の水戸ホーリーホック戦で、前半に負傷退場した。診断の結果は右膝前十字靭帯損傷で、早期の復帰は難しい。
9得点6アシストを記録してきた背番号33の離脱は痛いが、2列目では伊藤涼太郎が7得点10アシストをマークしており、松田詠太郎、三戸舜介、小見洋太、シマブク・カズヨシらが高いレベルで競い合っている。FW谷口海斗を2列目に下げることもできる。攻撃力が大幅に低下することはない。主力の離脱や出場停止を発奮材料とし、チーム全体で勝利をつかむのが、今シーズンの新潟でもある。
大宮戦は過去3試合負けなし(1勝2分)で、直近2試合は2対2だった。今シーズン最初の対戦となった2月26日のアウェイゲームは、0対2から高木とイッペイ・シノヅカのゴールで同点に持ち込んだ。
大宮はJ2アウェイ通算100勝まであと「1」だ。節目の勝利が迫っているものの、それ以上にJ2残留争いから抜け出したいだろう。J3降格となる21位のいわてグルージャ盛岡とは、勝点5差である。首位チーム相手とはいえ、勝点3を譲るわけにはいかない。デンカビッグスワンでは18年以来となる勝利をつかみたい。
■2位の横浜FCはホーム苦手の長崎と対戦
2位の横浜FCは、新潟や3位のファジアーノ岡山より一日早い24日にV・ファーレン長崎と対戦する。
この試合はMFハイネルが警告の累積で出場停止だ。また、FW伊藤翔が右ハムストリングス損傷で離脱している。
四方田修平監督にとって頼もしいのは、FW小川航基のパフォーマンスだろう。前節のヴァンフォーレ甲府戦では、85分に入魂のヘディングシュートを叩き込み、1対0の勝利の立役者となった。
小川が得点した試合は12勝4分と負けなしだ。現在21得点、得点王を視野に入れる背番号18は、長崎戦でも勝利を呼び込む一撃を狙っている。
対する長崎は、ホームのトランス・コスモススタジアム長崎で負け越している。ここまで4勝8分6敗で、6月18日のザスパクサツ群馬戦を最後に勝利から遠ざかっているのだ。
未消化分だった33節の栃木SC戦が21日に行なわれており、横浜FC戦には中2日で臨む。さらに、DF加藤聖がU-21日本代表の欧州遠征でチームを離れている。ファビオ・カリーレ監督にとっては、マネジメントが難しい一戦になりそうだ。
岡山の追走を受けている横浜FCは、確実に勝点3をつかみたい。J1参入プレーオフ圏の6位・大分トリニータを勝点2差で追う長崎も、勝利がほしい一戦である。両チームの今シーズンを左右すると言ってもいいバトルは、24日の19時キックオフだ。
●サッカー批評Web
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