【Jリーグ公式戦評】明治安田生命Ｊ２リーグ　第34節

２位の新潟はデンカビッグスワンスタジアムに７位の大分を迎えた。新潟は首位に、大分はＪ１参入プレーオフ圏内にはい上がるチャンスとなった一戦、結果は１－０で大分が勝利した。

３連勝中の新潟は前節からスタメン３名を変更。千葉 和彦、高 宇洋、シマブク カズヨシが先発した。大分は最終ラインの２名を変更し、ペレイラ、坂 圭祐が先発となった。

雨が降る中、キックオフ。ボールを握る新潟にハイプレスを掛ける大分は３分、中川 寛斗が相手陣内でトーマス デンからボールを奪ってミドルシュートを放つが、これは枠外へ飛ぶ。新潟は大分の背後にシマブク カズヨシを走らせ、攻撃を仕掛けるものの、最後の連係が合わない。

互いにボールを持つと、素早く背後を突き合う中、スコアを先に動かしたのは大分。19分、新潟の右サイドを突破した増山 朝陽がクロスを上げると、中川が走り込んでヘディングシュート。GK小島 亨介が一度は触るが、ネットに吸い込まれていく。

先制後はミドルゾーンにブロックを構え、守備の堅さを増す大分。新潟はパスをつなぎながら攻撃を仕掛けるが、大分の壁を破ることができず、カウンターを受ける苦しい展開に。

新潟は後半もボール支配を強め、広く動かしながら大分のスキをうかがうが、差し込むパスはことごとくペレイラに阻まれる。新潟は63分に３枚代え。直後から小見 洋太、松田 詠太郎が推進力を発揮し、配球力のある秋山 裕紀を中心に畳み掛けるが、ここにもやはりペレイラが立ちはだかる。

その後も互いに交代カードを切りながら、新潟はサイドを起点に攻撃を仕掛け、大分は守備の強度を維持して防ぐ。後半アディショナルタイム、大分のゴールキックをトーマス デンが奪ったところから新潟がカウンター。しかし高木 善朗のラストパスを受けた矢村 健のシュートはGK吉田 舜がストップ。

「一体感を持って、守備でパワーを出していく」（下平 隆宏監督）ことを徹底した大分が、アウェイで２試合連続完封勝利を収め。暫定５位に浮上した。