【新潟】谷口海斗“恩返し”弾狙う きょう岩手戦、Jキャリアスタートの地で再び存在価値示す
J2アルビレックス新潟は今日27日、アウェーでいわてグルージャ盛岡と対戦する。1-0で勝利した前節20日のホームロアッソ熊本戦に続き、古巣対戦となるFW谷口海斗(26)はチームを3連勝に導こうと意気込んでいる。会場のいわぎんスタジアムは岐阜経大(現岐阜協立大)を卒業した18年にJ3盛岡でJキャリアをスタートさせたピッチ。リーグ戦は残り10試合。思い入れのある地で13試合ぶりゴールを決め、チームのラストスパートをけん引する。
谷口が“恩返し”弾となる今季8得点目を狙う。試合前日の26日は約1時間半、パス回しやセットプレーの確認など軽めのメニューで汗を流した。大学卒業後、ホテルマンを兼務しながらJデビューした岩手(入団時はJ3盛岡)には18年から2シーズン在籍し、J3リーグ戦55試合出場で24得点、天皇杯でも3試合に出場し1得点を挙げた。「サポーターに顔見知りもいるし、ゴールを重ねた地でもある。成長した姿を示したいが、試合が終わるまでは新潟の勝利に集中する」と決意を示した。
コンディション不良もあり、7月6日千葉戦を最後にピッチを離れていたが、前節の20日熊本戦で7試合ぶりに復帰。得点こそなかったがシュート3本を放つなど常にゴールを意識したプレーで攻撃をけん引した。守備でも相手最終ラインにプレスをかけ続け、パスコースを限定させた。「走行距離は11キロぐらい。久しぶりにしては走れた」。試合終了後は足をつり、倒れ込んだが「(足は)問題ない。あとはゴール前での落ち着き。しっかりミートさせたい」と話す。
リーグ戦は今節を入れて残り10試合。J1自動昇格圏内2位をキープする新潟とは対照的に、対戦相手の岩手は3連敗中でJ3降格圏の21位に沈む。目指す目標、立場は違うが激しい戦いになることは間違いない。「順位は関係ない。受け身にならずに自分たちが迫力を出す」。ここからの戦いで自らの存在価値を再び示すためにも、13試合ぶりゴールで、完全復活をアピールする。【小林忠】
●日刊スポーツ
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