【解析料理】新潟、今季2度目の1-0完封 7戦連続複数得点はならずも昇格へ価値ある勝利
J2新潟が緊張感のある試合を制した。20日のホーム熊本戦で1-0完封。前半18分のMF小見のゴールで競り勝った。最少得点での勝利は5月4日の金沢戦以来、今季2度目。1得点試合はこれまで1勝4分け2敗と勝ちきれない試合が目立ったが、この日は粘り強い戦いで1点を守り切る勝負強さが光った。
今季は通算18勝のうち2得点試合で8勝、3得点以上の試合で8勝。この日も早い時間帯に先制したことで追加点が期待された。だが、相手の熊本も好調。前線からの激しいプレスと巧みなパスワークで、新潟はいつものようにボールをつないで攻め続けることができなかった。守備の時間も長く、ボール保持率は今季平均より10ポイント近くも低い50%にとどまった。
松橋監督は「多くの学びの場になった。いつも自分たちのペースでできるわけではない。苦しい中でしっかり勝ち点3を取っていくというのは目標を達成するために必要」と話した。残り10試合で首位横浜FCと勝ち点1差のまま。3位仙台との差は7に広げた。
クラブ新の7試合連続複数得点はならず、02年にマークした6試合連続2得点以上のクラブ記録を20年ぶりに塗り替えることはできなかった。だが、ホームで約2カ月ぶりの勝ち点3。J1昇格に向け、この最少得点勝利はクラブ記録以上の価値がある。【石川秀和】
●日刊スポーツ
コメント