【解析料理】新潟クラブ初「完全試合」逃すも際立つ安定感 シュート数と被シュート数の差は1位
<明治安田生命J2:群馬0-2新潟>◇第24節◇2日◇正田スタ
J2アルビレックス新潟は公式記録上、後半44分までシュートを1本も打たせなかった。2-0で快勝した2日のアウェー・ザスパクサツ群馬戦。後半45分以降に2本のシュートを打たれてクラブ史上初となる被シュート0の「完全試合」は逃した。だが、今季10度目の無失点で下位チームを相手にしっかりと勝ち点3を積み重ねた。
気温33度の猛暑の中、GK小島を含めた守備陣が最後まで集中力を保った。相手にシュートを打たれそうになっても素早く寄せてボールをブロック。この場合、Jリーグの記録基準でシュートとしてカウントせず、ペナルティーエリア内からなら1メートル、外からなら3メートルまで寄せて防ぐことができればシュートは記録されないという。
昨季は一瞬の隙を突かれて勝利を逃すこともあったが、今季は要所要所でのシュートブロックが目立ち、シュート数と被シュート数の差はリーグ1位のプラス86。首位横浜FCがマイナス17、3位ベガルタ仙台がプラス1と意外に被シュート数が多く、2位新潟の攻守両面での安定感が際立つ。勝ち点の次に重要な得失点差はプラス21でリーグ1位だ。
前節は0-2で横浜FCに敗れて2位に後退したが、今季はここまで連敗なし。MF本間は「昇格するチームというのは連敗はしないと思う」と言った。次節は6日に10連勝中のホームで8位ジェフユナイテッド千葉と対戦。3月に無得点で敗れた相手にスコアだけでなく、内容でも上回りたい。【石川秀和】
●日刊スポーツ
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