【解析料理】新潟、前半戦首位ターン「最後にどこにいるか」昨季は同じ12勝も後半3勝止まり
J2アルビレックス新潟は前半戦を首位で折り返した。
11日の第21節、アウェーでの大分戦。最終的なボール保持率は今季最低の41%にとどまったが、2-1としぶとく勝ち切った。獲得したCKは相手の9本に対して、今季初のゼロ。シュート数も今季2番目に少ない5本だけだった。だが、MF高木が2ゴールと少ない好機を仕留め、終盤の相手のクロス攻撃は体を寄せて粘り強く守り切った。前半戦を終えて12勝6分け3敗の勝ち点42で首位を守った。
J2は年間42試合の長丁場。松橋監督も「最後にどこにいるかが大事」と言い続ける。昨季の新潟がそうだったように前半戦のスタートダッシュがJ1昇格に直結せず、過去5シーズンの前半戦首位チームで、そのまま優勝したのは昨季の磐田だけ。18年の大分は2位で自動昇格を決めたものの、17年の福岡が4位、19年の山形が6位、20年の北九州が5位と失速して最終的にJ1昇格を逃した。
昨季の新潟は前半戦で12勝を挙げたが、その同じ相手に後半戦は通算3勝6分け3敗だった。松橋監督は勝負の後半戦に向けて「相手も研究してくるはず。構えるよりはさらにその上を行くように1戦1戦、大事に戦って成長を示したい」と話した。今季の最終節は10月23日のホーム戦。相手の対策が進むにつれて失速した昨季のような失敗は繰り返さない。【石川秀和】
●日刊スポーツ
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