【新潟】三戸2戦連発、本間15戦ぶり弾 若手のゴール競演で今季アウェー2勝目
<明治安田生命J2:水戸0-3新潟>◇第18節◇25日◇Ksスタ
アルビレックス新潟が今季5度目の連勝。水戸ホーリーホックを3-0で破った。アウェーでは4月3日の8節ロアッソ熊本戦(2-1)以来10戦ぶり2勝目。後半8分、MF三戸舜介(19)の2試合連続ゴールで先制。24日のU-21日本代表に選出されたばかり。29日からの代表招集前の強烈なアピール弾だった。途中出場のMF本間至恩(21)が後半22分に追加点。若手が前節横浜FC戦(3-0)に続く完勝を呼び込んだ。
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三戸が放ったシュートが鋭くゴールネットに突き刺さった。0-0の後半8分、横パスをカットし、自ら駆け上がる。うしろを見て味方の位置を確認してから、左を走るFW谷口海斗(26)に視線を送るようなフェーク。冷静に準備をするとペナルティーエリア手前から右足を一閃(いっせん)した。
前節の横浜FC戦では開始30秒で先制ゴール。昇格争いのライバルに快勝する口火を切った。その活躍後の24日にパリ・オリンピック(五輪)代表候補が集まるU-21日本代表に選出された。「パリ五輪に向けて、いいアピールができるように」と意欲を見せ、その言葉を試合で形にした。
このゴールは自身が尊敬する先輩の活躍もあおった。後半22分、左CKを途中出場のMF本間が右足で押し込み、追加点を決めた。本間にとっては3節の山口戦以来15試合ぶり今季2得点目。競い合うような若手のゴール競演で今季アウェー2勝目をもぎとった。
松橋力蔵監督(53)は「水戸の守備は、ただボールを動かしているだけでは崩せない。冷静に突っ込んでいって、ほころびを突きたい」と警戒して試合に臨んだ。今季、アウェーではここまで1勝4分け3敗。負けなしのホーム(8勝1分け)とは逆の成績だった。それだけにアウェーでの完勝はチームをさらに勢いづける。
水戸戦前に新型コロナウイルス感染で離脱していた選手が復帰し、全員で準備してきた。士気が上がった中で迎え、結果を出した。競り合いが続く首位戦線で貴重な勝ち点3を新潟に持ち帰った。首位仙台との勝ち点差は1に迫った。次節は29日、ホームに山形を迎える。
●日刊スポーツ
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