〈激戦のJ2〉アルビレックス新潟 勝ち点1を分け合った岡山戦と長崎戦への警戒ポイント
サッカー明治安田生命J2リーグのアルビレックス新潟。
昨季に比べると、やや物足りないスタートとなったが、それでも選手層の厚さを生かし、松橋力蔵監督のもと“攻撃的なサッカー”を繰り広げている。
そんなアルビレックス新潟の第10節ファジアーノ岡山戦を振り返るとともに、アルビのレジェンド・野澤洋輔さんに第11節V・ファーレン長崎戦への展望を聞いた。
岡山戦 序盤はボールをテンポよく動かし攻勢を強めた
前半12分に古巣対戦の島田譲選手のロングパスから、本間至恩選手が個人技でサイドを切り裂くと、左足のクロスにエース・谷口海斗選手が飛び込んだ。谷口選手の3試合ゴールで早い時間帯での先制となった。
野澤洋輔さん: 「谷口選手、乗っていて素晴らしい!点の取り方は工夫しているし、嗅覚がどんどん研ぎ澄まされている」
しかし、前半のうちに1点を返されると、その後は岡山に押される展開に。
野澤洋輔さん: 「うちが先制して岡山が追いついた形だが、その次の展開としてうちが決めても良いシーンもあったし、相手が決めてもいいシーンもあった。どちらに転んでもおかしくなかった試合ではあったが、あれだけGK小島が止めてアウェーで勝ち点1を持って帰ってきたのは素晴らしい」
Q.元GKの視点で見た小島選手は
野澤洋輔さん:「小島は一対一が強い。そういうシーンがないことが一番望ましいが、あのようなシーンで止めてくれるのは心強い」
12本のシュートを放たれるも つかんだ勝ち点1
アルベルト前監督が標榜していた“ポゼッションサッカー”を継承し、今季もボールを保持しながら試合を支配していくスタイルを貫くが、岡山戦では思うようにボールを動かせない時間が続いた。
終わってみれば、シュート数は岡山が12本、新潟はその4分の1にあたる3本に抑えられた。
野澤洋輔さん: 「相手がシュートを打っていたイメージはあるが、うちがもう少し攻撃しているイメージを持っていたので、3本という感じはしない。数字ほどネガティブな印象はなかった」
J1昇格圏内の2位町田から10位長崎までの勝ち点差はわずか4
1試合の結果ですぐに順位が入れ替わると混戦の中、次節は得点力の高い外国人選手が揃う長崎と激突する。
Q.長崎の印象は
野澤洋輔さん:「外国人選手がとても強い。堅守速攻が特徴でありつつ、その割に個人のパワーもすごい。カイオセザール選手、エジガルジュニオ選手といった強力な選手に加え、今季はJ1柏からクリスティアーノ選手も加入した。彼らをフリーにしたら常にゴールを狙ってくるので、どんな状況でもボールを持たせないことが重要」
さらに…
野澤洋輔さん: 「都倉選手や加藤大選手なども警戒したい。個人のレベルが非常に高いチームなので、うちもチームとして“守備は守備”、攻撃ではいかにボールを保持して長崎ゴールを脅かせるか。守備はかなり前線から厳しく来ると思うのでそれを剥がし、相手の陣地でサッカーができるかがポイントになってくる」
アルビレックス新潟は第11節V・ファーレン長崎戦から5連戦に突入する。ここでどれだけ勝ち点を重ね、上位をキープできるかが今後の鍵を握りそうだ。
【2022シーズン アルビレックス新潟 序盤戦の戦績】
1節△ 0-0仙台
2節△ 2-2大宮(得点:高木・イッペイ)
3節△ 1-1山口(得点:本間)
4節● 0-1秋田
5節○ 2-0甲府(得点:谷口・伊藤)
6節○ 3-2群馬(得点:谷口2・田上)
7節● 0-1千葉
8節○ 2-1熊本(得点:谷口・鈴木)
9節○ 2-0栃木(得点:イッペイ・谷口)
10節 △ 1-1岡山(得点:谷口)
《 10試合:4勝4分け2敗/6位 》
●NST新潟総合テレビ
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