【新潟】鈴木孝司ゴールラッシュ狙う 前節涙の決勝弾、ベテランFWホームで2戦連発決める
J2アルビレックス新潟のFW鈴木孝司(32)がゴールラッシュを狙う! 6日、聖籠町での練習に参加。ミニゲームでは巧みな反転からシュートを放った。右膝のケガから復帰した前節3日のアウェー・ロアッソ熊本戦では、終了間際に今季初得点を奪い、2-1での逆転勝利を決めた。後半途中からの短い出場時間で抜群の決定力を見せつけた。次節10日はホームでの栃木SC戦。冷静に、そして強引にゴールを襲うベテランがチームを今季2度目の2連勝に導く。
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春の訪れとともにベテランFWがゴール量産態勢に入る。この日の最高気温は17度。負傷箇所の右膝はまだテーピングでガチガチに固めるが、うららかな空の下で鈴木は懸命にボールを追い、ミニゲームでは積極的にゴールを狙った。「(膝は)大丈夫! 監督が(90分)行けと言えば行けます」と笑顔で完全復活間近をアピールした。
前節3日の熊本戦はケガから戻った鈴木を祝福するかのようなシチュエーションとなった。1-1の後半39分からピッチに投入されると、8分後に右クロスを頭で合わせて決勝点をゲット。チームを今季アウェー初勝利に導いた。負傷退場した開幕の仙台戦(2月20日)以来の出場で結果を残し、試合後のインタビューでは涙で声を詰まらせた。「ここがゴールじゃない。やっとスタートラインに立っただけ。しっかり活躍してチームの勝利に貢献したい」とさらなる活躍を約束する。
いよいよ桜のシーズンが到来。新潟県内の開花宣言はこの日もお預けだが、ホームスタジアム近くの新潟市・鳥屋野潟公園ではソメイヨシノのつぼみがふっくらと膨らんできた。10日栃木戦では開花が進んでいるはず。「いつ出番が来てもいいように準備はするが、選手である以上は先発で出たい。得点機では『冷静さと強引さ』をバランス良く保ち(ゴールラッシュを)狙いたい」。2試合連続ゴールを奪い、ホームサポーターの笑みを“満開”にさせる。【小林忠】
●日刊スポーツ
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