J2アルビレックス新潟は第7節の30日午後7時から、フクダ電子アリーナで千葉と対戦する。2連勝中でチーム状態は上向き。MF高は「勝つことで自信になる。突き詰めていきたい」と3連勝を見据えている。

前節から中3日と今季初の連戦。千葉戦に向けて非公開練習をこなし、松橋監督によると、コンディション調整をメインに、疲労は見えないという。

千葉は2連敗中だが、MF見木ら能力の高い選手が多い。新潟は昨季も敵地では組織的なプレスに苦戦した。DF堀米は「後ろの選手が落ち着いて(プレスの)穴を見つけて突破し、前でプレーしたい」とイメージする。

攻撃はここ2試合で5得点と、ゴール前の連係が深まっている。特に立ち上がりから勢いを持って試合に入り、前半で好機を確実にものにできていることが大きい。

「先制点が大事」と高。堀米も「先制にこだわり、守備も意識したい」と重要性を語る。ボールを保持して相手守備を揺さぶるだけでなく、ショートカウンターやセットプレーを含め、多彩な攻めを継続したい。

◆松橋監督「意見聞き、チームに還元」

「連勝の波に乗っていくことが大事」。松橋監督は3連勝が懸かる千葉戦に向け、静かに闘志を燃やしている。

指導者歴20年で、今季初めてプロチームの指揮を執る。開幕から1カ月以上が経過。第5節甲府戦では後半に選手交代で悪い流れを変えられなかったことを悔やむなど、「日々成長」と振り返る。

「人の意見を吸収できるのが良さ」と自負する。試合でも練習でも、コーチと話す姿が目立つ。自らの信念は持ちつつ、「監督としてしっかり結果を出すことが求められている。意見をどんどん吸収して、いい形でチームに還元したい」と考えているからだ。

前節から始まった中3日で続く3連戦では選手起用、交代策などで手腕が問われる。「3試合を通して、相手の特徴を含めて考えたい」と、これまで出番が少なかった選手の起用も示唆する。「チームがいい方向にいくようにするのが大きな役割」。細部にまでこだわり、常勝軍団を築き上げる。