【新潟】がっくり…今季初黒星で開幕4戦勝利なし パス通じず我慢の展開、一瞬の隙に失点
<明治安田生命J2:秋田1-0新潟>◇第4節◇13日◇ソユースタジアム
アルビレックス新潟は敵地でブラウブリッツ秋田に0-1で敗れ、今季初黒星を喫した。立ち上がりからぬかるんだピッチに加え、相手のフィジカルを前面に押し出した攻撃に手を焼いた。すると、後半26分に最終ラインの背後を突かれ、最後は飛び出したGK小島亨介(25)がかわされて決勝点を献上。開幕4戦で3分け1敗と未勝利で、順位も18位まで落とした。次節(19日)、ホーム甲府戦で今季初白星をつかみ取りにいく。
ゴールが、勝利が遠い。新潟は0-1で迎えた最終盤、MF本間の個人技を中心に攻め込むが、シュートは相手の堅い守備にはね返され続けた。試合終了後、選手たちは白い息を吐きながら、がっくり肩を落とし、膝に手を置く。ホームの秋田を2本上回る10本のシュートを放ちながらも今季2試合目となる無得点。松橋監督は「前半の最後、後半にあったいくつかの決定機を生かせれば違う展開になっていたと思う」と悔しがった。
序盤から壮絶な戦いとなった。朝から降っていた雨は勢いを増し、ピッチには水が浮かんだ。ボールは水たまりで止まり、パス主体の新潟は自分たちのリズムでサッカーを展開することができない。松橋監督は試合前日の12日、秋田のセットプレーとロングボールを中心とした攻撃を警戒。「セカンドボールの回収」をポイントに挙げていた。予想通りの展開となり、中央の守備はDF舞行龍と千葉がGK小島と連係し固め、こぼれ球はMF高が回収して対応した。
CKも10本を与えたがチーム全体で体を張った。ただ、一瞬の隙を突かれる形で後半26分に失点。GK小島は「自分の責任。“たられば”になるが、あそこで飛び出さずに千葉さんと2対1の状況に持ち込めれば…」と相手にかわされての失点に唇をかんだ。
序盤に右MFイッペイ・シノヅカが負傷交代した影響もあった。開幕から4試合で見せていた両サイドの突破力を生かした攻撃は影を潜めた。DF堀米は「サイドを使うという点で劣った。(悪天候で)割り切ったサッカーを展開したかったが、逆にそれをやられた感じ」。
約500人のサポーターが敵地に駆けつけたが、初勝利を届けることはできなかった。堀米は「結果で返したかった。ただ選手が下を向いたらダメ。次のホーム戦でこの悔しさを晴らす」と次節・甲府戦から続くホーム2連戦に向けて気持ちを切り替えた。【小林忠】
●日刊スポーツ
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