J2新潟矢村「FW陣の1号は俺が取る」今季本職復活、昨季3得点の悔しさ晴らす
J2アルビレックス新潟は5日のホーム開幕のレノファ山口FC戦に向け、聖籠町で調整を進めている。報道陣のみに公開された1日の練習でキレのある動きを見せたのはFW矢村健(24)。ミニゲームでは得意のフリーランでパスを呼び込むと、鋭いシュートで何度もネットを揺らした。サイドハーフへのコンバートがあった昨季は3ゴール(15試合)に終わり悔しさが残った。今季は本職FWの姿を取り戻し、今季FW陣1号を狙う。 ◇ ◇ ◇
背番号28が本領発揮だ! 矢村は1日、ボランチの島田、高らと居残りで練習。相手の背後をつく動きから縦パスを受けてシュートに持ち込む形を繰り返した。昨季はサイドハーフを主戦場にチャンスメーク側に回ったが、松橋監督のもとでは本職FWで勝負する。「自分の力を一番発揮できる場所。FW陣の(今季)1号(ゴール)は俺が取ります」と宣言した。
前節大宮戦(2月26日、2-2)は1点を返した直後の後半24分から途中出場。2分後、MF本間の左クロスに合わせてゴール前に進入。ニアに相手守備陣を集中させMFシノヅカの同点弾を引き出した。最大の見せ場は同35分。こぼれ球に反応すると、難しい体勢から腰を強引にひねり右足を強振。ただ、シュートは左ポストをたたき、勝ち越しゴールは逃した。短い出場時間で存在感は示したが「あれを決めるか決めないかで(試合も、評価も)ガラッと変わる。1本を確実に決められる選手にならないと」と振り返った。
昨季はリーグ戦15試合出場で3得点、天皇杯では2試合に出場し2得点をマークした。だが満足できる数字ではない。「強いチームには点の取れるFWがいる。そこに関して負けたくない」と昨季13得点の谷口と、9得点の鈴木のFW2人に真っ向勝負を挑む覚悟だ。
新潟医療福祉大では点取り屋として活躍し、プロへの扉を開けた。「今年は結果にこだわる。貪欲にゴールに向かう」。プロ3年目。ここまでため込んだパワーを解き放ち、一気の覚醒を目指す。【小林忠】
●日刊スポーツ
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