[J2]攻撃的な新体制、勝ち切れず 仙台と0-0、悔しさ残る開幕戦

新潟日報
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[J2]攻撃的な新体制、勝ち切れず 仙台と0-0、悔しさ残る開幕戦

明治安田J2第1節最終日は20日、ユアテックスタジアム仙台などで4試合を行い、アルビレックス新潟は、仙台を押し込みながらもスコアレスドローに終わった。開幕戦で引き分けるのは2019年以来、3年ぶり。

新潟は優位に試合を進めたものの、勝ちきれなかった。

序盤はMF高木、MFシノヅカを中心に左サイドから攻め込んだ。ボールを保持し、サイドをえぐるがシュートは打てない。相手のカウンターは守備陣が冷静に防いだ。

後半も立ち上がりはペースを握ったが、7分のFW谷口のヘディングシュートは枠外。22分の谷口のシュートは相手GKに防がれた。徐々に足が止まり、攻め込まれる場面も増えたが、決定機は与えなかった。

岡山は甲府に先制されたが、4-1で逆転勝ち。山口-熊本、町田-琉球は引き分けた。

新潟の次節は26日午後1時から、敵地で大宮と対戦する。

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松橋アルビの特徴が垣間見える開幕戦となった。チーム全体で攻撃の意識が高く、前線でボールに関わる人数が増えた。昨季までJ1を戦った仙台に対し、シュート数もボール支配率も上回った。

昨季との大きな違いはシステム。ボランチを1人減らし、インサイドハーフ(中央の攻撃的MF)を2人置く4-3-3を採用した。昨季不動のトップ下だったMF高木が「昨年1人でやっていた仕事を、2人でやれるのはいい」と言うように、MF伊藤とともに前線近くでボールを受けることで、昨季見られたような、低い位置でのパス回しは減った。

チームの重心が上がると、前線の選手同士の距離感が良く、連係で崩す場面は多くなった。クロスに対してもゴール前に複数人が入り、迫力は増した。

開幕前に行った練習試合は2試合だけ。実戦が少なく、フィジカルコンディションが上がっていない選手もいる中、守備も無失点で切り抜けた。DF藤原は「やりたいことは90分通してできた」と手応えを口にする。

だからこそ悔しさが募った。「最後の勝負のところでゴールをこじ開けられなかった。これから詰めていかないといけない」と松橋監督。MF高は「勝ちきれないのは去年と同じ。勝ち点3にこだわりたい」と表情を引き締めた。

(運動部・西巻賢介)

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