J2新潟、松橋力蔵監督初陣はスコアレスドロー CK11本も0点「決めきるまでがサッカー…」

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J2新潟、松橋力蔵監督初陣はスコアレスドロー CK11本も0点「決めきるまでがサッカー…」

<明治安田生命J2:仙台0-0新潟>◇第1節◇20日◇ユアスタ

「新生」J2アルビレックス新潟は敵地でベガルタ仙台と対戦してスコアレスドロー。松橋力蔵新監督(53)の初陣となった開幕戦は勝ち点1の獲得にとどまった。終始、ボールを支配した新潟は左MFイッペイ・シノヅカ(26)、2シャドーの一角に入ったMF伊藤涼太郎(24)の新加入2人を中心に攻め立てチャンスを作り出す。CKも11本を獲得するが1点が遠かった。それでも守備は合格点。MF高宇洋(23)が広範囲をカバーし、ピンチの芽をつんだ。次節は26日、アウェーで大宮と対戦する。

新潟はボール保持率を上げて攻勢を仕掛けた。だが、ゴールが遠かった。J1柏から期限付き移籍で加入のイッペイ・シノヅカはスピードを生かしたプレーで左サイドを何度も突破。後半11分には中央に切り込んでミドルシュートを放つなど、同35分に交代するまで存在感を示した。それでも得点を奪えない展開に「決めきるまでがサッカー…」と悔しがった。

J1浦和から完全移籍で加入の伊藤はMF高木善朗(29)と並ぶ形で、FW鈴木孝司(32)の後方に入った。後半17分にはペナルティーエリア右からゴールを狙うが、シュートはわずかに枠を外れた。伊藤は「全然だめ。下がってボールを引き出すことを意識しすぎた。もっと中央3人(高木、鈴木と)でいい距離感も保ち、アタッキングサードに進入しないと」と反省しきりだった。

シュート数は仙台の4本に対して13本を放ち、CKは11本。初陣で白星を逃した松橋監督は「『いいサッカーをした』は聞き飽きたと(主将の)堀米も話していた。今日はそのような結果になってしまった」と振り返った。その中で、チームは随所で光るプレーで見せた。1ボランチで広範囲をカバーした高に対しては「1人で68メートル(コートの横幅)を守れる選手。日本人最高のボランチを目指してほしい」と評価した。

チームは高知キャンプで選手を中心に新型コロナウイルス陽性者が続出し序盤に10日間の活動停止。新潟に戻ってからは大雪に見舞われ、開幕戦2日前に再び県外に練習場を求めるなどアクシデントが続いた。思うように調整が進まなかった中で得た敵地での勝ち点1。だが、J1昇格を狙うチームに満足はない。イッペイ・シノヅカは「最後のクロス、タッチ、シュートの質を高めることを全員が努力しないと。次に向けて準備していきたい」。次節の大宮戦で勝利をつかみにいく。【小林忠】

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